イーライリリー、決算受け上昇 肥満症・糖尿病治療薬の需要拡大=米国株個別
(NY時間10:22)(日本時間23:22)
イーライリリー<LLY> 1381.30(+93.00 +7.22%)
イーライリリー<LLY>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、通期のガイダンスでは売上高の見通しは上方修正したものの、1株利益の見通しは下方修正している。主力の肥満症・糖尿病治療薬の需要が拡大。上方修正は今年3回目。
糖尿病治療薬「マンジャロ」、肥満症治療薬「ゼップバウンド」はいずれも予想を上回った。一方、経口肥満症治療薬「ファウンダヨ」の売上高は1億8400万ドルと、予想の2億3120万ドルに届かなかった。
アナリストは「今回の決算と業績見通しは、同社の製品群が持つ力強い成長の勢いを裏付けている」と評価。
肥満症治療薬の急成長により、同社は時価総額で世界最大の製薬会社となった。潤沢な資金力を背景に、女性の健康分野や幻覚作用を持つ物質を利用した治療薬など、新領域への進出も進めている。
同社は保険適用の拡大を成長の追い風と見込む。7月に始まった米政府の「ブリッジ・プログラム」では、対象となるメディケア加入者がゼップバウンドとファウンダヨの保険適用を受けられる。同社によると、約50万人が同制度を通じて同社製品を利用しており、新規患者の約7割を獲得している。
次世代治療薬の開発競争も激化。同社は既存薬を上回る減量効果が期待される「レタトルチド」について、2027年初めの承認申請を予定。同薬は未承認で安全性や有効性の検証が続く一方、すでに無許可製品が闇市場に出回るほど注目を集めている。
(7-9月期・第3四半期)
・1株利益(調整後):7.48ドル(予想:5.59ドル)
・売上高:244.0億ドル 39%増(予想:225.2億ドル)
ゼップバウンド:53.5億ドル 前四半期比8.6%増(予想:50.1億ドル)
マンジャロ:107.2億ドル 65%増(予想:99.5億ドル)
ファウンダヨ:1.84億ドル(予想:2.31億ドル)
・研究開発費:42.0億ドル(予想:41.9億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):35.00~36.00ドル(従来:35.50~36.50ドル)(予想:32.66ドル)
・売上高:910~920億ドル(従来:850~870億ドル)(予想:888.5億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース