メルク、決算受け上昇 通期見通しを上方修正=米国株個別
(NY時間11:02)(日本時間00:02)
メルク<MRK> 148.39(+7.46 +5.29%)
医薬品のメルク<MRK>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。主力薬のキイトルーダが予想を上回ったほか、ガーダシルも好調だった。ガイダンスも公表し、通期の見通しを上方修正した。
デービスCEOは、先週末の欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で発表した抗体薬物複合体(ADC)「sac-TMT」の新たなデータや、治療用がんワクチンの初の第3フェーズ臨床試験での有効性検証など、がん領域の進展に言及。開発後期のパイプラインが持つ大きな長期的成長機会について、臨床面でのリスクが一段と低下したとの認識を示した。
アナリストは「幅広い製品で予想を上回る売上高を達成した。主力のがん免疫治療薬キイトルーダについては、在庫積み増しが売上高を押し上げた」と分析。また、「通期業績見通しの上方修正は、今後の市場の期待値を設定するうえで適切な水準だ」と評価した。
一方、別のアナリストは「現在のバリュエーションでは上昇余地と下落リスクが均衡している。さらなる株価上昇には、すでに高まっている市場の期待を上回る新薬開発の進展が必要」との見方を示した。
(7-9月期・第3四半期)
・1株利益(調整後):2.49ドル(予想:2.07ドル)
・売上高:180.9億ドル 4.7%増(予想:173.1億ドル)
キイトルーダ:86.0億ドル 5.6%増(予想:83.8億ドル)
キイトルーダ・クレックス:8.30億ドル(予想:7.00億ドル)
ガーダシル:20.0億ドル 14%増(予想:17.5億ドル)
レンビマ:2.87億ドル 11%増(予想:2.49億ドル)
ブリディオン:1.44億ドル 67%減(予想:2.42億ドル)
動物用医薬品:16.8億ドル 3.8%増(予想:16.9億ドル)
・研究開発費(調整後):45.3億ドル(予想:46.1億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):2.77~2.82ドル(従来:2.66~2.76ドル)(予想:2.63ドル)
・売上高:668~673億ドル(従来:663~673億ドル)(予想:670.6億ドル)
・粗利益率(調整後):約81%を維持(予想:81%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース