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アマゾン、決算受け下落 AI投資の拡大と主力事業の成長鈍化が懸念を強める内容=米国株個別

材料
2026年10月30日 22時50分

(NY時間09:48)(日本時間22:48)

アマゾン<AMZN> 238.89(-4.91 -2.01%)

アマゾン<AMZN>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。AWSは好調だったものの、eコマースが冴えなかった。広告サービスも予想を下回っている。

AWSは6四半期連続で成長が加速した一方、eコマースの売上高は2%増の685億ドルに留まり、伸び率は2023年初め以来の低水準となった。AWSはオープンAIやアンソロピックなどAI企業向けの需要拡大が追い風となっている。

ガイダンスでは、通期の設備投資の見通しを約2200億ドルに据え置いたほか、年末商戦にあたる第4四半期の売上高及び営業利益の見通しが予想を下回った。eコマース事業の早期回復が見込みにくいことを示唆している。

第3四半期は設備投資関連の支出が770億ドル超と予想を大幅に上回った。AI需要に対応するデータセンター建設が支出を押し上げ、フリーキャッシュフロー(FCF)は424億ドルの赤字となっている。

今回の決算は、AI投資の拡大と主力事業の成長鈍化が懸念を強める内容との受け止めのようだ。

アナリストからは高評価も出ている。コメントは以下の通り。

◆決算発表を前に、AWSに対する短期的な市場の期待が高まり過ぎていた可能性がある。一方、eコマースについては、第3四半期に在庫配置の最適化や配送距離の短縮、荷物の集約によって、商品配送などにかかる全体的なサービス提供コストを削減した。(投資判断「買い」、目標株価を350ドルから335ドルに引き下げ)

◆事業のファンダメンタルズは改善。AWSの売上高成長率は前年比37%から39%に加速し、営業利益率は38.7%と前年から4.01%ポイント改善した。また、全社の営業利益率は前年同期から4.23%ポイント改善し、過去最高の13.9%に達した。一方、会社側が示した業績見通しについては、売上高と利益のいずれも市場予想を挟むレンジとなったものの、中央値は市場予想を下回った。(投資判断「買い」、目標株価355ドル)

◆設備投資が最大の論点になる。フリーキャッシュフロー(FCF)が赤字となる中、2027年の設備投資計画が初めて示された際の内容が株価の方向性を左右すると見ている。ただ、AWSの受注残高が約5000億ドルに達していることから、設備投資の増加は警戒材料ではなく、旺盛な需要を裏付けるものと評価。今後の注目点として、AWSの40%超の成長見通しを支える2027年の設備投資の方向性、供給能力の拡充状況、独自AI半導体「トレイニウム」の導入拡大が注目される。(投資判断「買い」、目標株価300ドル)

(7-9月期・第3四半期)

・1株利益:1.89ドル(予想:1.97ドル)

・売上高:2019.4億ドル(予想:2022.6億ドル)

AWS:459.8億ドル(予想:456.8億ドル)

オンラインストア:684.7億ドル(予想:696.1億ドル)

実店舗:57.1億ドル(予想:57.7億ドル)

サードパーティー販売サービス:464.9億ドル(予想:458.3億ドル)

広告サービス:196.4億ドル(予想:209.1億ドル)

サブスク:140.1億ドル(予想:138.3億ドル)

北米:1128.5億ドル(予想:1130億ドル)

海外:431.1億ドル(予想:434.3億ドル)

・営業利益:280.8億ドル(予想:260.6億ドル)

・営業利益率:13.9%(予想:12.9%)

北米:7.7%(予想:6.6%)

海外:3.7%(予想:3.6%)

・フルフィルメント費用:300.0億ドル(予想:297.1億ドル)

・サードパーティー販売業者の販売数量構成比:61%(予想:59.8%)

(10-12月期・第4四半期見通し)

・売上高:2400~2470億ドル 12~16%増(予想:2445.2億ドル)

・営業利益:285~335億ドル(予想:329.9億ドル)

・広告収入:10%台後半の増加

(通期見通し)

・現金ベースの設備投資:約2200億ドルを維持

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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