株価指数先物【寄り前】 AI・半導体関連が軟調で戻り売り狙いのショートか
大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 63110 +660 (+1.05%)
TOPIX先物 4005.0 +94.5 (+2.41%)
シカゴ日経平均先物 63130 +680
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
4日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。NYダウの上げ幅は1500ドルを超え、9月上旬以来、2カ月ぶりの水準を回復した。3日投開票の米中間選挙は民主党が上下両院の過半数獲得を確実にし、選挙を巡る不透明感が後退したことで、投資家のリスク選好姿勢が強まった。トランプ米大統領は選挙結果を受け入れると表明、イランとの戦争が敗因のひとつとの認識も示した。また、選挙直後のイラン攻撃再開に消極的な姿勢を示したことで、WTI原油先物が1バレル=88ドル台に急落したことも買いを促した。
NYダウ構成銘柄ではスリーエム<MMM>、マイクロソフト<MSFT>、シャーウィン・ウィリアムズ<SHW>、マクドナルド<MCD>、ホーム・デポ<HD>が買われた。半面、キャタピラー<CAT>、シェブロン<CVX>、エヌビディア<NVDA>が軟調。民主党の勝利は人工知能(AI)投資やAIデータセンター増設計画の遅れにつながるとして半導体やAI関連株の一角が売られ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落率は3%を超えた。
シカゴ日経平均先物(円建て)の清算値は、大阪比680円高の6万3130円だった。4日取引終了後の日経225先物(12月限)のナイトセッションは、日中比150円高の6万2600円で始まった。6万3580円まで買われた後に上げ幅を縮める場面もみられたが、米国市場の取引開始後は概ね6万2800円~6万3300円辺りで推移を継続。日中比660円高の6万3110円で取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行することになろう。200日移動平均線(6万1890円)を上回って推移するなかで、ボリンジャーバンドの-1σ(6万3180円)を上回る場面もみられた。同バンドでは強弱感が対立しそうであり、明確に上抜けてくると、リバウンド狙いのロングを誘う動きに向かわせそうである。
一方で、米国では主要な株価指数は上昇したものの、エヌビディアの下落率は3%を超えるなど、半導体やAI関連株の弱さが目立っていた。そのため、東京市場でも指数インパクトの大きいアドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]などの弱さが目立つようだと、戻り売り狙いのショートを誘うだろう。200日線と-1σとのレンジ内でスキャルピング中心のトレードに向かわせそうだ。
また、日中取引で5%を超える上昇をみせたクアルコム<QCOM>だが、取引終了後に発表した決算ではスマートフォン向け売上高が市場予想を下回ったほか、次四半期の利益見通しも予想に届かなかった。時間外取引で5%超安で推移していることも、ショートを誘う要因になりそうである。そのため、オプション権利行使価格の6万2000円から6万4000円辺りのレンジを想定する。
4日の米VIX指数は、16.61(3日は20.83)に低下した。19.20に低下して始まった後も下落幅を広げ、200日線(18.28)と25日線(17.21)を割り込んでいる。75日線(16.35)に接近しており、同線を割り込んでくると、投資家のリスク選好姿勢が強まりそうだ。
4日のNT倍率は、先物中心限月で15.96倍(2日は16.08倍)に低下した。指数インパクトの大きい半導体やAI関連株の一角が日経平均株価を押し下げ、15.81倍まで低下する場面もみられた。その後は200日線(15.88倍)を挟んで推移していたが、終盤にかけてNTショートの巻き戻しが優勢となり、同線を上回って終えている。ただ、ナイトセッションで15.75倍に低下しており、200日線を下回る推移が続くようだと再びNTショートでのスプレッド狙いに向かわせそうである。
株探ニュース