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【経済】NYの視点:アトランタ連銀、米Q4GDP成長率予測を3.4%へ引き上げ


米国のアトランタ連銀は2017年第4四半期国内総生産(GDP)の成長率予測を従来の3.3%から3.4%へ上方修正した。米連邦準備制度理事会(FRB)が17日に発表した12月鉱工業生産を受け、実質個人消費の成長見通しを3.8%から4.0%へ引き上げ。アトランタ連銀は米商務省に類似したモデルを使用していると見られており、その予測に市場の注目が度々集まる。米商務省は今月、26日に第4四半期のGDP速報値の発表を予定している。エコノミスト平均予想は前期比年率+2.9%。

2018年で退任をすでに発表しているNY連銀のダドリー総裁は、英国のフィナンシャルタイムズ(FT)紙とのインタビューで、2018年の米国経済が引き続き潜在的水準を上回る成長を示し、労働市場も引き続きひっ迫すると見ていることを明らかにした。トランプ政権が実施した税制改革は2018年度には影響を与えないが、長期的に経済が過熱する可能性があり、インフレの上昇が2%、2.1%、2.2%前後でとどまらない可能性もあると警告。FRBが予想以上に積極的な制御に動かざるを得なくなる可能性を指摘した。また、12月時点のFRBの見通しで、2018年の3回の利上げは非常に理にかなっているようだと述べた。米国経済や雇用の一段の拡大見通しで、ドルは下支えられると見る。

《CS》

 提供:フィスコ

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