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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):東京綱、そーせい、カプコン

東京綱 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京製綱 <5981>  2,406円  +230 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 東京製綱<5981>は4連騰。橋梁や超高層エレベーターなどに使われる鋼索のトップメーカー。炭素繊維複合材ケーブル(CFCC)など高機能品が収益に貢献している。18年3月期は営業利益段階で前期比横ばいを見込むが、19年3月期は2ケタ伸長が有力視される。国内機関投資家の注目度も高い。今月に入り、大和証券投資信託委託が同社の保有株式を7.8%から9.02%に増やしたことが開示されており、株式需給面からも上値思惑が浮上している。

■バリューコマース <2491>  1,436円  +95 円 (+7.1%)  本日終値
 バリューコマース<2491>が昨年来高値を更新した。同社はきょう、自社運営するアフィリエイト(成果報酬広告)プログラムで、クリックや注文がどのブラウザーやアプリ経由で発生したのかを把握できる「ブラウザー・アプリ別レポート」の提供を開始したことを明らかにした。「ブラウザー・アプリ別レポート」は、広告をクリックしたブラウザーやアプリと、商品を注文したブラウザーやアプリがわかるレポートを、広告主とメディアに提供するもの。このレポートを活用することで、ユーザーの導線を正しく把握することができ、効果的な出稿先を選定することが可能になる。

■そーせいグループ <4565>  10,050円  +660 円 (+7.0%)  本日終値
 そーせいグループ<4565>、イナリサーチ<2176>などバイオ関連株が高い。東証1部の主力株が上昇一服となるなか、為替や海外株市場の影響を受けにくいバイオセクターは個人投資家中心の買いのターゲットとなった。バイオ関連は3月初旬に追い証回避の投げが出て大きく水準を切り下げるものが相次いだが、目先の底を入れた3月5日を境に売り圧力が低減し、短期資金により買い直す動きが顕在化している。

■くらコーポレーション <2695>  7,100円  +440 円 (+6.6%)  本日終値
 くらコーポレーション<2695>が大幅高。この日、くら寿司初の“洋食メニュー”として、新感覚イタリアン「カルボナーラ スパらッティ」と「イタリアンチーズハンバーグ」を16日に全国のくら寿司で販売開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。「カルボナーラ スパらッティ」は、北海道産生クリームをベースに、ゴーダチーズ、パルメザンチーズ、マスカルポーネチーズの計3種のチーズを使用し、これにくら寿司こだわりの“7種の魚介出汁”を合わせることで、本格イタリアンの味わいと和のテイストを合わせた新感覚イタリアン。一方、「イタリアンチーズハンバーグ」は、ハンバーグの中にチェダーチーズ、ゴーダチーズ、モッツァレラチーズ、ゴルゴンゾーラチーズ、カマンベールチーズの5種類を贅沢に使用しているのが特徴という。このほか、「チョコとマスカルポーネのパフェ」も同時発売するとしており、洋食メニューで他社との差別化を加速する方針のようだ。

■日本電子 <6951>  990円  +59 円 (+6.3%)  本日終値
 日本電子 <6951> が続急伸し、昨年来高値を更新。株価は2003年11月以来、約14年4ヵ月ぶりの高値圏に浮上した。化学工業日報が13日付で「理科学・計測機器の保守・メンテナンスに加え、1台数億円クラスのハイエンド機器による受託分析サービスを本格的に開始する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「名古屋大学発のベンチャー企業と共同でクライオ電子顕微鏡を用いたたんぱく質の受託分析事業を立ち上げた。また、インターネットを介した高磁場NMR(核磁気共鳴)装置の時間貸しサービスを始めた」という。ソリューション事業の業容拡大による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■カプコン <9697>  4,795円  +275 円 (+6.1%)  本日終値
 カプコン<9697>が大幅高で3日ぶりに反発し、昨年来高値を更新した。SMBC日興証券が12日付で、投資評価を「2」から「1」とし、目標株価を3350円から5700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、1月26日に発売された「モンスターハンター:ワールド」(モンハン:ワールド)が世界的に大ヒットしており、「モンハン」のグローバルブランド化で、19年3月期以降の利益水準が切り上がると判断。19年3月期営業利益は市場コンセンサスの167億円に対して223億円(従来予想174億円)と予想しているほか、20年3月期を同190億円から259億円へ上方修正している。

■フィックスターズ <3687>  9,940円  +500 円 (+5.3%)  本日終値
 フィックスターズ<3687>が大幅高。同社は金融機関向けなどを中心に顧客のシステムを高速化させるソフトを開発しているが、世界初の量子コンピューター商用化に成功したカナダのDウェーブ社と提携しており、同分野での成長期待が大きい。経済産業省は次世代の計算技術を使って製薬や金融、物流分野で活躍できる人材育成に乗り出す方針にあり、世界的に開発競争が先鋭化している量子コンピューターでは次世代計算機のソフト開発に取り組む人材の確保が急務となるなか、18年度からこれを支援する方向にある。同社は3月末の株主を対象に1対5株の株式分割を実施するため、足もと権利取り狙いの買いが上げ足を助長する可能性がある。

■東洋紡 <3101>  2,192円  +96 円 (+4.6%)  本日終値
 東洋紡<3101>が大幅続伸。岩井コスモ証券が12日付で、投資判断を新規に「A」、目標株価2540円としたことが好材料視されたようだ。同証券によると、現在の株価は後発ながらもシェアが急拡大している液晶偏光板保護フィルム「コスモシャインSRF」の成長性を十分に織り込んでいるとはいえず、上値余地が大きいと判断したという。また業績については、2月以降の円高進行などが利益圧迫要因になり得るとして、18年3月期営業利益は会社計画の250億円を下回る243億円と予想。ただし、転嫁値上げの進展やコスモシャインSRFの拡販で、19年3月期は11%増の270億円を予想している。

■弁護士ドットコム <6027>  2,091円  +80 円 (+4.0%)  本日終値
 弁護士ドットコム<6027>は高い。同社は12日、自社運営する法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」の有料会員数が13万人を突破したと発表。「弁護士ドットコム」は2009年12月に有料会員サービスを開始して以降、順調に増加しており、この1年で1.3倍に拡大。会社側では増加の要因として、月間サイト訪問者数が17年8月に1050万人を超えるなど順調に増加していることや、有料会員に登録することでモバイル端末上で閲覧できる「みんなの法律相談」の相談件数が63万件となり、ユーザーの多様な相談ニーズに対応する回答が拡大し続けていることなどを挙げている。

■MonotaRO <3064>  3,510円  +115 円 (+3.4%)  本日終値
 工場用間接資材のネット通販を運営するMonotaRO <3064> は大幅続伸。12日、2月の売上高が前年同月比21.5%増の76.9億円だったと発表しており、これを好感する買いが向かったようだ。前期は12ヵ月連続で前年同月比20%以上の増収を達成、今期に入ってからもその勢いは変わらず20%プラスを続けている。今18年12月期の売上高は前期比23.9%増の1094億円、経常利益は同19.7%増の141億円と17期連続増収、9期連続増益を計画する。

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