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【市況】<マ-ケット日報> 2018年4月27日

 4月最後の取引となる本日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比148円高の2万2467円で、2月5日以来、およそ2カ月半ぶりの高値をつけて引けた。前日の米国株大幅高というプラス面とファナックの今期減益決算というマイナス面がぶつかり合ったが、前者の方が勝ったようで連休入り直前にもかかわらず日経平均は3ケタを超える上げ幅を記録した。先物はひと足先に2万2500円台へと乗せている。

 昨日の米国市場はフェイスブック株の決算が刺激となってダウ平均は大幅続伸した。同社の1-3月決算は事前予想を大きく上回る増収増益。同社株を筆頭に他のIT・ハイテク株にも連想買いが入りこの日の相場をけん引した。この他にダウ平均採用の主力企業の決算も良好で業績に対する安心感が戻っている。米長期金利の上昇が一服したことも追い風となったようだ。

 さて、東京市場は日銀金融政策会合や南北朝鮮の歴史的な首脳会談など取引時間中に大きなイベントが続いたが、どちらも相場には響かずほぼ中立要因となったようだ。一方、米株高による外国人買いがじわりと戻りつつあり東証1部の出来高は今月一番の18億株台。大型連休前の国内勢の換金売りをこなして日経平均を2万2500円に近づける原動力となっている。一時の円高圧力も和らいでおり足元の業績面から見た割安感が資金をひきつけているようだ。(ストック・データバンク 編集部)

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