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【市況】<マ-ケット日報> 2018年5月1日

 5月最初の取引となる本日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前週末比40円高の2万2508円で、2月5日以来の2万2500円台回復となった。序盤は前日の米株下落を受けた売りに押されたが、じわりと進む円安や月初の投信などの資金流入に支えられてプラス圏へと切り返し、そのまま2万2500円のフシ目を超える足取りの強さを見せた。連休の谷間にも関わらず出来高も安定しており当面は堅調な相場が期待できそう。

 昨日の米国市場は通信株の下げを受けてダウ平均は続落した。29日に株式交換による統合を発表したソフトバンク傘下の米スプリントと独テレコム傘下のTモバイルが、米規制当局に反対される可能性が取り沙汰されて通信株全般に売りが波及。これが投資家心理を圧迫したようだ。

 一方、東京市場は小口ではあるものの外国人の買いに支えられて引き続き堅調な相場展開。日本株の出遅れ感、割安感が資金を引きつけているようだ。一方、本格化している3月決算は好悪両面が混ざり合い全体としては中立要因に。前期最高益から今期は一転減益となるソニー <6758> が売られる半面、中期経営計画を達成する日立 <6501> が大きく買われるなど内容は様々。全体的には円安が支えとなって業績を悲観視する雰囲気は今のところ乏しい。

 今週の主なスケジュールは1日(火)米4月のISM製造業景況感指数、FOMC、4月の新車販売、2日(水)4月の消費動向、1-3月ユーロ圏GDP速報、3日(木)米3月の貿易収支、4日(金)米4月の雇用統計などとなっている。(ストック・データバンク 編集部)

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