【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日ケミコン、UT、ペプドリ
日ケミコン <日足> 「株探」多機能チャートより
日本ケミコン<6997>は大幅反発。ただ、PERは12倍水準と、株式指標面では依然として割安水準にある。 同社は10日、19年3月期通期の連結業績予想を発表した。売上高は1400億円(前期比5.0%増)、経常利益は70億円(同58.5%増)、最終損益は55億円の黒字(前期は160億5600万円の赤字)を見込んでいる。 主力製品のアルミ電解コンデンサを、今後も市場の成長が期待される車載分野および産業機器分野へ重点的に拡販することにより、売り上げ向上につなげる。一方、積層セラミックコンデンサ、電気二重層キャパシタなどの製品については、地域別に重点拡販製品を明確化することなどにより収益性の向上を図る。
■UTグループ <2146> 3,705円 +185 円 (+5.3%) 11:30現在
UTグループ<2146>は大幅続伸となっている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で、投資判断「バイ」を再強調し、目標株価を3700円から4100円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、主力のマニュファクチャリング(製造派遣)事業の売上高高成長に加えて、営業利益率改善を評価していたが、同証券の想定以上に単価がアップしているとして、19年3月期の営業利益率を7.4%から8.2%に引き上げ、営業利益予想を84億円から90億円へ上方修正。また、20年3月期も同123億円から135億円へ、21年3月期も同155億円から166億円へ上方修正した。本格的なマージンの改善による中期利益成長をさらに株価が織り込む余地があるとしている。
■ペプチドリーム <4587> 4,520円 +130 円 (+3.0%) 11:30現在
ペプチドリーム<4587>が3日ぶりに反発している。17日の取引終了後、塩野義製薬<4507>との間で17年6月に締結したペプドリ独自の創薬開発プラットフォームシステム「PDPS」の非独占的ライセンス許諾契約に関して、塩野義薬への技術移転の第1ステップが順調に終了し、2回目の技術ライセンス料を受領することになったと発表しており、これが好感されている。同契約では、ペプドリは複数の段階に分けて設定していた技術ライセンス料、マイルストーンフィー、および当該化合物が上市に至った時には当該医薬品の純売上高に応じたロイヤルティーを受け取ることになっている。なお、金額は非開示だが、18年6月期業績予想には織り込み済みとしている。
■NTN <6472> 533円 +14 円 (+2.7%) 11:30現在
NTN<6472>が6日続伸している。17日の取引終了後、21年3月期を最終年度とする新たな中期経営計画を発表しており、最終年度に売上高8000億円(18年3月期7443億7200万円)、営業利益570億円(同396億800万円)を目指すとしたことから、意欲的な中計との評価が高まっているようだ。基盤技術・商品の強化として駆動領域のトップメーカーを目指すほか、自動車電動化に対応した商品展開として、世界初のインホイールモータ搭載EV(電気自動車)の量産化に向けて中国EVメーカーと技術ライセンス契約を締結するなどしており、新たな領域への展開にも注力するとしている。
■リケンテクノス <4220> 579円 +15 円 (+2.7%) 11:30現在
リケンテクノス<4220>は朝方から堅調な動きとなっている。きょう付の日経産業新聞で、「光の反射を大幅に抑え、曲面に貼っても割れない透明フィルムを開発した」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、金属酸化物のジルコニアを原料に混ぜるなどして屈折率が異なる2枚のシートを作製し、重ね合わせて使うことで反射を抑えるという。ディスプレーに貼れば、画像がきれいに映ることから、カーナビなどでの利用を想定していると伝えている。
■コタ <4923> 1,630円 +33 円 (+2.1%) 11:30現在
17日、コタ <4923> が発行済み株式数の3.50%にあたる65万株(金額で9億6525万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。公開買い付け期間は5月18日から6月14日まで。買い付け価格は1485円。筆頭株主の英和商事が保有株の一部を売却する意向を示したことに対応する。
■五洋建設 <1893> 751円 +7 円 (+0.9%) 11:30現在
五洋建設<1893>が続伸、底入れから切り返しに転じてきた。海洋土木のトップでシンガポールや香港など海外での大型案件で高い実績を誇る。5月8日から5月16日にかけて7日続落で水準を15%以上切り下げたが、目先売り物が枯れトレンド転換の兆しをみせている。市場では今期会社側が予想する業績が保守的との見方で、増額期待が強まっている。立花証券では17日付で同社の投資判断を強気継続でフォロー、目標株価を915円としており、これが株価を刺激している。同証券では完成工事総利益率が会社側予想を上回ると予想、今期営業利益は会社側が計画する285億円(前期比3.2%増)に対し310億円(12.2%増)と大幅な上乗せを見込んでいる。
■トヨタ自動車 <7203> 7,592円 +37 円 (+0.5%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>など自動車株が買い優勢の展開。ここ円安傾向が強まっており、輸出採算改善への期待が株価を支えている。前日に米10年債利回りは一時3.12%まで上昇、これを受け日米金利差拡大への思惑からドル買い・円売りを誘発、外国為替市場では1ドル=110円80銭近辺での推移となっており、為替感応度の高い自動車セクターには追い風材料となっている。なお、トヨタの19年3月期の通期想定為替レートは105円で、実勢より約5円以上円高で設定されている。
■ニュートンF <7169> 2,430円 -238 円 (-8.9%) 11:30現在
17日に決算を発表。「今期最終は22%減益へ」が嫌気された。ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング <7169> [JQ] が5月17日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期の連結最終利益は前の期比19.8%増の38.6億円に伸びたが、19年3月期は前期比22.4%減の30億円に減る見通しとなった。
⇒⇒ニュートンFの詳しい業績推移表を見る
■東京エレクトロン <8035> 21,260円 -440 円 (-2.0%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連株が安い。17日の米株市場取引終了後に発表された半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズの5~7月期業績見通しが市場コンセンサスよりも慎重だったことで、同社株は取引時間中の2.2%安に続き、時間外取引でも売られたことで、東京市場でもこの影響を受ける形となった。外国為替市場では円安に振れていることもあり、これを拠りどころに押し目を拾う動きもあるが、足もとは売り圧力に押される展開を余儀なくされている。
■メニコン <7780> 3,030円 -35 円 (-1.1%) 11:30現在
メニコン<7780>が続落となっている。17日の取引終了後、子会社ダブリュ・アイ・システム(販売店名「エースコンタクト」)が運営する会員専用サイト「A-Web(エースウェブ)倶楽部」が外部からの不正アクセスを受け、顧客のクレジットカード情報が流出したことが判明したと発表しており、これを嫌気した売りが出ている。流出の可能性がある個人情報は、17年12月17日から18年3月27日の間に同サイトでクレジットカード決済をした顧客の情報で、カード会員名、カード番号、カード有効期限が流出したもよう。また、件数は3412件で、5月2日時点で27件、計約668万円分のカードの不正使用が確認されたとしている。
■ピクセラ <6731> 163円 +18 円 (+12.4%) 11:30現在
ピクセラ<6731>が続急伸、底離れの兆しをみせている。同社はパソコン向けやテレビ向けチューナーなどAV機器を手掛ける。17日取引終了後、一人暮らし向け家電製品の企画・製造に強みを持つA-Stage(東京都港区)の全株式を取得し子会社化する(取得価額は9億5000万円)ことを発表、これによる業容拡大効果に期待した買いを誘っている。株価は13週移動平均線を上値抵抗ラインに底値圏もみ合いが続いていたが、150円台回復から一段高となれば、離脱が鮮明となる。
■ソフィア <6942> 1,720円 +166 円 (+10.7%) 一時ストップ高 11:30現在
17日に発表した「子会社がIT導入支援事業者に採択」が買い材料。子会社アクアが経済産業省のIT導入支援事業者に採択。アクアが提供する不動産物件・ホームページ管理ASPサービス「RISM」を導入する企業は最大50万円の補助金を受けることができる。
●ストップ高銘柄
ALBERT <3906> 4,640円 +700 円 (+17.8%) ストップ高買い気配 11:30現在
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
ブライトパス・バイオ <4594> 557円 -150 円 (-21.2%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース