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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

三井金 <日足> 「株探」多機能チャートより

■三井金属 <5706>  4,810円 (-340円、-6.6%)

 非鉄株が安い。三井金属 <5706> 、住友金属鉱山 <5713> や三菱マテリアル <5711> などが値を下げた。トランプ米政権が、対中制裁関税を7月から発動することを決定したことを受け、米中貿易摩擦の激化による影響を懸念する売りが膨らんだ。ロンドン金属取引所(LME)で15日、銅相場は前日比157ドル安の1トン=7020ドルに下落した。足もとで中国の経済指標に弱含みの数字が出ていることも警戒されている。

■SUMCO <3436>  2,228円 (-121円、-5.2%)

 SUMCO <3436> が7日連続安と下値模索の展開を強めている。また東京エレクトロン <8035> 、SCREENホールディングス <7735> なども下落基調にある。米半導体株の上昇局面でもトランプ米政権の保護主義による影響も意識され、反騰局面に乗り切れない状況が続いていた。前日は米国株市場でもアプライドマテリアルズやインテルなど半導体関連株が売られ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体指数も軟調で目先は見切り売りが優勢となっている。

■ツガミ <6101>  1,025円 (-53円、-4.9%)

 ツガミ <6101> 、牧野フライス製作所 <6135> など工作機械株が総じて軟調。米中間の貿易摩擦問題が先鋭化するなか、日本株も輸出セクターにマイナスの影響が出ている。特に、ハイテク製品の生産に関して、中国企業は工作機械など日本企業の設備関連機器を多く輸入していることで、中国製品の25%追加関税に伴う間接的な需要減の思惑が強く、目先の売り圧力につながっている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,150円 (-24.5円、-2.1%)

 国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> 、JXTGホールディングス <5020> など石油関連株が安い。15日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近7月物が前日比1.83ドル安の1バレル65.06ドルと下落した。トランプ米政権が、対中制裁関税を7月から発動することを決定したことを受け、米中貿易摩擦の激化による原油需要伸び悩みを懸念し原油安が進行。これを受け、石油関連株には売りが先行した。

■エイジス <4659>  3,780円 (-80円、-2.1%)

 エイジス <4659> [JQ]は3日続落。前週末15日の取引終了後に発表した5月度売上高(連結)が前年同月比0.3%減と3ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。同社は、棚卸代行の国内最大手。19年3月期は売上高285億円(前期比6.1%増)、営業利益35億円(同7.4%増)を見込んでいる。

■ファンコミ <2461>  742円 (-10円、-1.3%)

 ファンコミュニケーションズ <2461> が4日続落。前週末15日の取引終了後に発表した5月度の月次業績速報で、連結ベースの売上高が前年同月比6.3%減となり、8ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。アフィリエイト広告サービスのCPA型アドネットワーク事業は同2.9%増と前月に続いてプラスを維持したものの、アドネットワークや行動ターゲティングなどのCPC/ターゲティング型アドネットワーク事業が同30.2%減と落ち込みが大きかった。

※18日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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