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【経済】NYの視点:米NAHB住宅市場指数は低下、関税で木材費高騰が住宅価格をさらに押し上げ


全米住宅建設業者協会(NAHB)が18日発表した6月住宅市場指数は68と、予想外に5月の70から低下した。依然、高い水準にあるものの昨年12月に付けた18年ぶりの高水準からは低下基調にある。主要項目である一戸建て住宅の販売指数は75と、76から低下。販売の6カ月見通しも76と、5月の77から低下した。また、購買見込み客足指数も50と、5月の51から低下した。6カ月平均の76、78、52をそれぞれ下回った。

NAHBは、資材価格の高騰が建設業者のセンチメントを引き下げたと指摘。カナダから輸入している木材費が関税の影響で高騰。一戸建て住宅の価格に9000ドル(99万円相当)の新たなコストとなっているという。5月の木材価格は史上最高値を更新。加えて、住宅ローン金利の上昇、手ごろな価格の住宅の供給不足、住宅価格の急伸で、特に初めての住宅購入者にとり、住宅購入の魅力が薄れる。

住宅市場にとって、初めての住宅購入が鍵を握る。エコノミストは米国の4-6月期経済で4%台半ばの成長率を予想している。ロス商務長官やFRB高官は、関税による経済への影響は限定的と見ているが、今後の指標に注目したい。

《CS》

 提供:フィスコ

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