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【市況】<マ-ケット日報> 2018年10月16日

 16日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比277円高の2万2549円だった。序盤は米国株の下げを受けて気迷いムードが強かったが、前日までの下げで1800円あまりも値下がりしていたことから徐々に買い戻しが優勢となり、終盤は加速度的に上げてこの日の高値引けに。もっとも、東証1部の出来高12億株は今月2番目の少なさで実需は乏しいままである。

 昨日の米国市場は押し目買い、戻り売りが交錯しながらも最終的には主力ハイテク株が売られてダウ平均は反落した。前日のリバウンドの流れで140ドル高まで買われたあとは、中国の消費鈍化がアップル製品などの販売低迷につながるとの懸念が広がり主力ハイテク株が軒並み下落。サウジアラビア政府による著名記者殺害疑惑も重しとなり結局は値下がりに転じてしまった。まだ急落の余韻が残っており相場が落ち着くにはもう少し時間がかかるのかもしれない。

 一方、東京市場は円相場が反落したことや目先的な売り一巡感からようやく自律的なリバウンドへ。ここまでの日経平均の下げの大きさからすればまだ戻りは小さいが、2万2000円台前半は過去4~5カ月間の強い下値抵抗ゾーンであり、ここまで一気に下抜けるほどファンダメンタルズは悪化していない。米中、日米の貿易問題が尾を引いていることや英国のブレグジット懸念も残っており買いは限定的だが、昨日、今日辺りの安値で目先的には下値圏に届いた可能性が出てきている。(ストック・データバンク 編集部)

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