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【市況】13日の米国市場ダイジェスト:NYダウは70ドル高、米景気減速懸念が後退

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは70ドル高、米景気減速懸念が後退

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は70.11ドル高の24597.38、ナスダックは27.98ポイント安の7070.34で取引を終了した。英国のメイ首相が党内の信任投票に勝利し、同国の欧州連合(EU)離脱交渉を巡る先行き不透明感がやや払拭されたほか、週間新規失業保険申請件数が予想よりも減少し、米景気減速懸念が後退したことから買いが先行。しかし、米中通商協議の進展に懐疑的な見方も広がるなか、トランプ大統領が来週のFOMCでの利上げを牽制すると、上げ幅を縮小しもみ合う展開となった。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や公益事業が上昇する一方で耐久消費財・アパレルや自動車・自動車部品が下落した。

複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、JPモルガン・チェースによる投資判断引き上げを受け上昇。保険のアフラック(AFL)は、日本郵政の少数株取得を巡る出資交渉が報じられ堅調推移。一方で、栄養ドリンクメーカーのモンスター・ビバレッジ(MNST)は、UBSの売り推奨を受けて下落。ネット小売のアマゾン(AMZN)は、食料品スーパーのホールフーズと食品配送のインスタカートの関係解消をすすめていることが報じられ売られた。

マーケット終了後にグラフィックソフトのアドビ・システムズ(ADBE)が発表した9-11月期決算は、売上高、1株利益ともに予想を上振れた。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル強含み、ECBは2019年のインフレ見通し引き下げ

13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円44銭から113円71銭まで上昇し、113円60銭で引けた。米国の週次失業保険申請件数は予想以上に減少したほか、欧州通貨安でドル買いが優勢となった。中国が大量の米国産大豆購入が明らかになると米中貿易協議進展期待でリスク選好の円売りも目立った。

ユーロ・ドルは、1.1388ドルから1.1331ドルまで下落し、1.1361ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は予想通り政策金利を据え置き量的緩和(QE)策の終了を確認したが、来年のインフレ見通しを引き下げたほか、ドラギECB総裁がリスクバランスの下振れを指摘し、ハト派姿勢を示したためユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、129円19銭から128円71銭のレンジ内で上下した。ポンド・ドルは、1.2683ドルから1.2614ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9916フランから0.9955フランまで上昇した。


■NY原油:反発で52.58ドル、原油需要増加の予想などが好感される

NY原油先物1月限は反発(NYMEX原油1月限終値:52.58 ↑1.43)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比+1.43ドルの52.58ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて53.18ドルまで買われた。国際エネルギー機関(IEA)が公表した世界の原油需要で2019年における需要増加が予想されていることや、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国による減産によって需給関係が再びひっ迫する可能性があるとの見方が浮上し、原油先物の上昇を促した。米国株高も好感されたようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 24.40ドル -0.12ドル(-0.49%)
モルガン・スタンレー(MS) 40.60ドル -0.21ドル(-0.51%)
ゴールドマン・サックス(GS)175.92ドル -0.78ドル(-0.44%)
インテル(INTC) 48.29ドル +0.46ドル(+0.96%)
アップル(AAPL) 170.95ドル +1.85ドル(+1.09%)
アルファベット(GOOG) 1061.90ドル -1.78ドル(-0.17%)
フェイスブック(FB) 145.01ドル +0.51ドル(+0.35%)
キャタピラー(CAT) 125.90ドル +0.53ドル(+0.42%)
アルコア(AA) 29.10ドル -0.14ドル(-0.48%)
ウォルマート(WMT) 92.96ドル -0.15ドル(-0.16%)
スプリント(S) 6.07ドル +0.03ドル(+0.50%)

《SF》

 提供:フィスコ

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