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【通貨】今日の為替市場ポイント:米中貿易協議のさらなる進展への期待でドル売り抑制も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

15日のドル・円相場は、東京市場では110円55銭から110円26銭まで下落。欧米市場でドルは110円26銭から110円65銭まで反発し、110円43銭で取引を終えた。

本日18日のドル・円は、110円台で推移か。米中貿易協議のさらなる進展が期待されていることから、リスク回避的なドル売りは抑制される可能性がある。

米国と中国は、ワシントンで閣僚級の協議を続けることになった。報道によると、習近平国家主席は、15日、ライトハイザー通商代表らと面会し、「重要な進展を得た」との見方を伝えたもようだ。複数の報道や関係筋の見方によると、中国政府は米国企業に技術移転を強制しているとの見方を否定しているようだ。

中国側は対米貿易黒字を削減するために、大豆やエネルギーを含む米国製品の輸入拡大、輸入車の関税引き下げ、外資系企業による中国合弁企業の過半数株式保有の認可などの対応策をすでに提示している。中国の構造改革などで米中間の溝は残されているとの声も聞かれているが、トランプ米大統領は「中国と貿易協議合意にかなり近づいた」、「いずれ習国家主席と会談する」と述べている。

市場関係者の間では「米中貿易協議で中国が米国の主張を全面的に受け入れる可能性は極めて低い」との見方が多いようだが、米中両国が今後も貿易・通商分野で対話を続けることによって、妥協点が見出される可能性は残されているとみられる。

《CS》

 提供:フィスコ

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