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【市況】<マ-ケット日報> 2019年2月22日

 22日の市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前日比38円安の2万1425円だった。昨日に発表された欧米の経済指標の軟化を受けて買いがストップ。直前まで4連騰していたことと週末要因も重なり終日マイナス圏での動きとなった。日銀のETF買いや米中貿易協議への期待から下値は限定されたが、東証1部の出来高10億株割れ(本年最低)が示すように実需は依然乏しいままだ。

 昨日の米国市場は製造業景気指標の悪化を受けてダウ平均は4日ぶりに反落した。2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が大きく下落。約3年ぶりにマイナス圏へと落ちたことが影響した。2月のユーロ圏PMIも悪化して世界経済減速への懸念が強まった。米中貿易協議への期待感が依然として残るものの、その織り込み度も進んでおりこの日は相場を支え切れなかったようである。ナスダック指数も9日ぶり反落へ。

 さて、米国株が下がれば東京市場も上がる理由はなく本日は終日軟調な展開に。日経平均の2万1500円という心理的なフシ目を前に買い方も慎重にならざるを得ない。本日は指数が終日マイナス圏で推移するなか、中国上海株の上昇だけはプラス要因となり、米中貿易協議進展期待が下値を限定させたようである。チャート面では最近の日経平均の上昇に出来高が伴っておらずきっかけ次第で崩れやすい状況にある。2万1500円を抜けなかった場合の反動にも備えておきたい。(ストック・データバンク 編集部)

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