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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):SUMCO、ソフトバンクG、日電産

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
■SUMCO <3436>  1,433円  +53 円 (+3.8%)  本日終値
 SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>など半導体シリコンウエハーで双璧の両銘柄が上値指向。前週末の米国株市場ではNYダウが270ドル近い上昇で最高値圏での強調展開を継続、そうしたなか半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上値追いが続き、未踏の1500大台乗せを目前としている。東京市場も出遅れ感顕著な半導体素材メーカーがこの流れに追随する動き。特に出遅れているSUMCOなどを筆頭にリターンリバーサル狙いの買いが入り始めた。

■わらべ日洋 <2918>  1,940円  +60 円 (+3.2%)  本日終値
 わらべや日洋ホールディングス <2918> が続伸し、年初来高値を更新した。12日大引け後に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比56.1%減の17.6億円に落ち込んだが、続く20年2月期は前期比52.9%増の27億円に回復する見通しとなったことが買い材料視された。前期は人件費や物流コスト、エネルギーの価格が上昇したことが利益を圧迫した。今期は主要顧客であるセブン-イレブンの売上拡大を背景に、弁当やおにぎりといった米飯類などの販売が伸びる。人件費の上昇が予想されるものの、生産効率の向上や商品規格の見直しなどで吸収し、大幅増益を見込む。

■ソフトバンクグループ <9984>  11,825円  +350 円 (+3.1%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が東証1部で断トツの売買代金を集め大幅高に買われた。株価は一時1万2000円台に乗せ、2000年のITバブル時以来、19年ぶりの高値圏を走っている。米ウーバーの上場申請で筆頭株主である同社株への注目度が高まっている。また、ビジョンファンドを通じて人工知能(AI)や半導体分野へ積極的な投資をしているが、ここにきて米国を筆頭に半導体関連セクターに株価水準を切り上げる銘柄が増えており、同社にも追い風材料となっている。

■オロ <3983>  7,140円  +200 円 (+2.9%)  本日終値
 オロ<3983>が大幅続伸し上場来高値を更新。前週末12日の取引終了後、5月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。今回発表の株式分割は、投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整えるとともに、株式数の増加により株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図ることを目的としているという。なお、効力発生日は6月1日。

■日本電産 <6594>  15,840円  +435 円 (+2.8%)  本日終値
 日本電産<6594>が3日続伸し年初来高値を更新。前週末12日の取引終了後、車載用ショートレンジレーダ(SRR)を新規開発したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回開発したSRRは、新型アンテナを応用し、世界で初めて1つのアンテナで中・近距離両方へ対応し、搭載車の速度に応じて周波数を自動で切り替えることを可能にしたのが特徴。これにより、低速時のパーキングアシストや横切り警報から、中・高速時における車線変更時のブラインドスポット検知など、幅広い機能に対応。近距離用の超音波センサが不要となるため、センサの総数の減少によるコスト削減や超音波に比べ検知角が広がることによる死角の減少などのメリットがあるとしている。

■DCMホールディングス <3050>  1,072円  +28 円 (+2.7%)  本日終値
 DCMホールディングス<3050>が3日続伸。12日の取引終了後に発表した20年2月期の連結業績予想で、売上高4495億円(前期比0.8%増)、営業利益230億円(同9.5%増)、純利益140億円(同14.3%増)と増収増益を見込んでいることが好感された。今期は12店舗の新規出店と4店舗の退店を予定。引き続きプライベートブランド商品の拡販などにも注力し、業容の拡大を狙う。なお、年間配当は前期比1円増の28円を予定している。19年2月期決算は、売上高4457億5800万円(前の期比0.5%増)、営業利益210億1300万円(同7.7%増)、純利益122億4600万円(同8.3%増)だった。

■第一生命HD <8750>  1,621.5円  +41.5 円 (+2.6%)  本日終値
 第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など生保株が買われた。ここにきて中国経済指標に政府の景気対策効果が顕在化するなか、欧州も景気先行きに対する行き過ぎた不安の修正局面にある。米国経済もいぜんとして好調を維持しており、こうした世界景気の減速懸念後退を背景とした世界的な長期金利上昇傾向が意識されている。保険株は運用環境の改善を手掛かり材料に目先の買い戻しを誘導した。

■安藤・間 <1719>  731円  +17 円 (+2.4%)  本日終値
 安藤ハザマ<1719>が3日続伸している。同社はきょう、スタートアップ企業と新しいビジネスやサービスを共創するアクセラレータープログラム「安藤ハザマ アクセラレーター 2019」を開始したことを明らかにした。これは、同社がこれまで培ってきた技術やノウハウと、スタートアップ企業の革新的な技術及び斬新なアイデアを融合し、建設業の枠にとらわれることなく、社会課題の解決や新たな価値の創造につなげることを目的としたもの。専門のWebサイトを開設し、きょうからパートナーの募集を始めている。

■コマツ <6301>  2,807円  +50 円 (+1.8%)  本日終値
 コマツ<6301>、日立建機<6305>ともに6日ぶりに反発。きょうは前週末の米株高や外国為替市場で円安進行を追い風に輸出大型株には有利な地合いとなっているが、前週に下値を探った両銘柄にも物色の矛先が向いている。今週は中国の重要経済指標発表が相次ぐが、政府当局の景気刺激策の効果発現が期待され、これまで売り込まれていた中国関連株にも買い戻しの動きがみられる。ただ、両銘柄ともに今月下旬、ゴールデンウィーク前に決算発表を予定しており、それを見極めたいとの思惑もあって本格的な実需買いは入りにくいようだ。

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