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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):JT、三菱UFJ、ソフトバンクG

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■JT <2914>  2,350.5円  +7.5 円 (+0.3%)  本日終値
 JT<2914>が反発。米たばこ大手フィリップ・モリスとアルトリア・グループは25日、合併協議を打ち切ると発表した。今年8月にフィリップ・モリスとアルトリアが対等合併に向け協議していることが表面化。両社が合併した場合、JTはたばこ市場を巡る国際競争で不利になることが懸念されていた。それだけに両社の合併破談を受け、この日はJTに見直し買いが入っているようだ。JTの配当利回りは6%台と高いことも注目されている。

■三菱UFJ <8306>  567.1円  +1.6 円 (+0.3%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが買い優勢の展開。前日の米国株市場ではゴールドマン・サックスやシティグループなど大手金融機関が買われた。米10年債利回りが1.73%台に急反発、これによる運用利ザヤ拡大に向けた思惑が材料視された。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクには追い風材料となっている。また、きょうは9月中間期権利付き最終売買日で、高配当利回りのメガバンクはインカムゲイン狙いの買いも引き寄せている。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,441円  +5 円 (+0.1%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は強弱感対立、きょうは商いを膨らませ反発も上値の重さが目立つ。同社が出資するシェアオフィス大手「ウィーワーク」を手掛けるウィーカンパニーズのIPOに暗雲が漂っているほか、配車サービス大手ウーバーテクノロジーズの株価低迷にマーケットの視線が向いている。前日は分割後安値を更新したが、引き続き下値リスクが意識されている。同社のCDS市場での保証率が上昇していることを警戒する声もあるようだ。

■ハイデイ日高 <7611>  2,119円  -69 円 (-3.2%)  本日終値
 ハイデイ日高<7611>が続落。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2019年3~8月期の単独営業利益は前年同期比1割減の23億円程度だったようだ」と報じられており、会社予想の26億円を下回り一転減益になるとの観測が嫌気されたようだ。記事によると、人件費などのコスト増が響いたほか、働き方改革を機に店に寄らず、早い時間に帰宅する会社員が増えたことで客数が減ったことも打撃となったという。なお、決算発表は27日を予定している。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,016円  -13.5 円 (-1.3%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>が安い。25日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比0.80ドル安の1バレル56.49ドルに下落した。石油施設への攻撃を受けたサウジアラビアの生産量は、「想定よりも早く日量1130万バレルに回復した」と同日にロイター通信が報道した。これを受け、原油需給緩和観測が浮上。原油価格が下落するのと連動し国際石開帝石など産油株に売りが先行した。

■セキチュー <9976>  1,462円  +300 円 (+25.8%) ストップ高   本日終値
 関東を中心にホームセンターを展開するセキチュー <9976> [JQ]がストップ高。25日大引け後、20年2月期上期(3-8月)の経常利益(非連結)を従来予想の3億円→3.6億円に20.3%上方修正。従来の8.8%減益予想から一転して9.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。天候不順の影響があったものの、売上高がほぼ計画通りに推移する中、広告宣伝費や水道光熱費などの経費削減が進んだことが利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の3.6億円(前期は4.1億円)を据え置いた。

■ライトアップ <6580>  1,525円  +256 円 (+20.2%)  本日終値
 ライトアップ<6580>は急反騰。中小企業向け中心に生産性向上のための経営支援ソフトを販売しており、クラウドソリューションが売り上げの8割近くを占める。企業のIT投資需要が増勢となるなか、20年3月期は下期に案件が寄与する見通しで、営業利益段階で前期比27%増の3億5300万円と急回復を見込んでいる。株価は底値圏にあったが、前週末から大口の買いが観測、今週24日には商い急増でストップ高を演じるなど人気化した。前日は目先筋の利食いでひと押し入れたものの、きょう改めて投資資金が流入した。

■アストマックス <7162>  363円  +41 円 (+12.7%)  本日終値
 アストマックス<7162>が4日ぶり急反発。今月初旬に急騰したが、11日に441円の年初来高値に買われた後は急な調整を余儀なくされていた。しかし、足もと25日移動平均線との上方カイ離解消から一気に切り返す動きをみせている。25日取引終了後、販売用に取得した太陽光発電設備3施設を売却し、20年3月期第2四半期に譲渡益5500万円を計上する見込みであることを発表。また、20年3月期第3四半期に投資有価証券売却益6800万円を特別利益として計上することも合わせて発表しており、これが株価を強く刺激する格好となった。

■ホクシン <7897>  177円  +13 円 (+7.9%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 ホクシン<7897>が売買代金を伴い上値指向を強め連日の年初来高値更新、物色人気化の様相を呈している。同社は兼松系の中質繊維版の専業メーカーで建材向けを主力としている。関東地方を襲った台風15号の被害もあって、都心部での電線地中化や地盤強化など国土強靱化に向けた政策期待が高まるなか、耐水性を生かした床材や構造用途向けで同社の商機が拡大するとの思惑が株価を刺激している。また、同社の第2位株主である大建工業<7905>との業務提携に伴う業容拡大に期待する動きもあるようだ。20年3月期営業利益は前期比3割減の2億2000万円予想だが、19年4~6月期営業利益は前年同期比11%増の7600万円と2ケタ増益を確保、通期計画の上振れも意識されている。

■福島印刷 <7870>  392円  +26 円 (+7.1%)  本日終値
 福島印刷 <7870> [名証2]が高い。25日大引け後、19年8月期の経常利益(非連結)を従来予想の2.2億円→4億円に81.0%上方修正。従来の31.8%減益予想から一転して23.5%増益見通しとなったことが買い材料視された。事務通信用商材を中心に販売が想定より伸びたことが寄与。経費抑制に加え、相場下落による年金資産などへの影響が少なかったことも上振れの要因となった。業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の12円→13円(前の期は12円)に増額修正したことも好感された。

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