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【市況】<マ-ケット日報> 2019年11月11日

 11日の市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前週末比60円安の2万3331円だった。前週末の米国株は上昇したが、直近の香港情勢が不透明になったことで買い方が慎重になったようだ。日経平均は序盤こそプラス圏で推移したが、10時半頃からは香港株安につられて値を消してしまった。円相場も対ドルで上昇し1ドル=108円台に入っている。

 前週末の米国市場は好調な企業業績が下支えしてダウ平均は小幅ながらも続伸。連日で史上最高値を更新した。トランプ大統領が中国による段階的関税の撤廃を否定したことで前半は100ドル近い下げとなったが、好調な決算が押し目買いを呼び込み大引けにはプラス圏へと浮上している。この日は主要3指数が揃って最高値更新へ。

 一方、東京市場はこの米国株につれて序盤こそ買いが先行したものの、香港株安や折からの高値警戒感などから徐々に失速。9月の機械受注がふるわなかったことも目先筋の手じまいを誘ったようだ。ただ、売り物は小口で深押しさせるほどの力はない。トピックスや新興市場指数は上昇しており、依然として需給が良好であることをうかがわせている。

 今週の主なスケジュールは、11日(月)9月の機械受注、12日(火)日産の決算、13日(水)FRB議長議会証言、14日(木)7-9月GDP速報、中国10月の小売売上、15日(金)米10月鉱工業生産などとなっている。(ストック・データバンク 編集部)

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