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【材料】すららネット---19年12月期は2ケタ増収、各マーケットで売上高増

すららネット <日足> 「株探」多機能チャートより

すららネット<3998>は7日、2019年12月期決算を発表した。売上高が前期比22.0%増の11.41億円、営業利益が同68.1%減の0.64億円、経常利益が同70.6%減の0.65億円、当期純利益が同68.1%減の0.43億円となった。

学習塾マーケットの売上高は前期比12.4%増の6.21億円となった。低学力の生徒に対する学力向上教材として強固なポジショニングの認知が進んでいるとともに、同社のサービスを使って独立開業したり、従来塾を経営している個人顧客に加え、地方の大手塾や放課後等デイサービス施設との新たな契約が堅調に進捗し、当期末時点の導入校数は831校(前期末比74校増加)、ID数は18,149ID(前期末比2,911ID増加)となった。

学校マーケットの売上高は前期比14.4%増の3.36億円となった。私立学校における活用の拡大と深化が進んだことに加え、通信制高校や地方部の公立学校などでの採用などが進み、契約数は堅調に増え、当期末時点の導入校数は183校(前期末比29校増加)、ID課金数(校舎課金を除く)は33,476ID(前期末比4,216ID増加)となった。

BtoCマーケットの売上高は前期比111.3%増の1.74億円となった。学習塾・学校に続く第3の事業の柱として「個人学習者向けのBtoCマーケット(個人学習者を対象)」における事業展開を進めている。従来のWebマーケティングと、昨今社会問題として注目されつつある不登校に関する問い合わせの増加により、ID数は増加傾向にあり、当期末時点のID数は2,349ID(前期末比1,227ID増加)となった。

また、海外マーケットにおいては、主にスリランカ及びインドネシアにおいて現地の私立学校との契約が堅調に進捗し、スリランカでのテロによる一時的なID数の減少はあったが、当期末時点のID数は2,401ID(前期末比153ID増加)となった。

この結果、同社全体の当期末時点における導入校数は1,056校(前期末比116校増加)、利用ID数は69,967ID(前期末比9,157ID増加)となった。費用については、業容の拡大とガバナンス体制の強化に向けて営業、開発及び管理の人員を増やし、WebマーケティングやTVコマーシャルなどの広告宣伝に積極的に取り組んだ。その結果、売上原価は前期比17.9%増の2.41億円、販売費及び一般管理費は同58.1%増の8.34億円となった。

2020年12月期通期の業績予想については、売上高は前期比19.5%増の13.64億円、営業利益が同136.2%増の1.52億円、経常利益が同161.7%増の1.72億円、当期純利益が同160.3%増の1.14億円を見込んでいる。

《SF》

 提供:フィスコ

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