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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:トヨタ、アンリツ、スクエニHD

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■物語コーポレーション <3097>  5,840円  +290 円 (+5.2%)  11:30現在
 物語コーポレーション<3097>が続伸している。16日の取引終了後に発表した2月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比24.1%増と大幅増で4カ月連続前年実績を上回ったことが好感されている。うるう年の影響などもあり、主力の焼肉部門が同37.0%増と大幅増となったことが牽引した。なお、全店売上高は同36.0%増だった。

■トヨタ自動車 <7203>  6,198円  +257 円 (+4.3%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が5日ぶり反発に転じた。世界同時株安のなか、主力輸出株には逆風が強いが同社は前日まで4営業日で約660円下落しており、6000円台を割れた水準では値ごろ感も働き押し目買いを誘っている。きょうは、全体相場が朝安後に空売り筋の買い戻しでプラス圏に切り返しており、同社株にもショートカバーが入った。外国為替市場ではドルが買われ、足もと1ドル=107円近辺まで1円以上の円安に振れており、これも為替感応度の高い同社株にとって追い風材料として意識されている。

■ダイヘン <6622>  2,414円  +98 円 (+4.2%)  11:30現在
 ダイヘン<6622>が続伸している。16日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。上限を40万株(発行済み株数の1.61%)、または12億円としており、取得期間は3月17日から9月30日まで。1株当たり株主価値及び資本効率の向上を図るのが目的としている。

■メドレー <4480>  1,524円  +56 円 (+3.8%)  11:30現在
 メドレー<4480>が大幅続伸している。午前9時ごろ、新型コロナウイルス感染拡大への対応と影響を発表しており、20年12月期業績予想の修正を必要とするような影響は現時点では観測されていないとしつつ、「新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、CLINICSオンライン診療のマスメディアでの露出が増え、それに伴い各種問い合わせが計画以上の推移をしている」とコメントしていることから、今後の業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。

■アンリツ <6754>  1,811円  +65 円 (+3.7%)  11:30現在
 アンリツ<6754>が3連騰。全体相場波乱局面でも、新型コロナウイルスの影響を比較的受けにくいとみられる次世代通信規格「5G」関連がここにきて相対的に強さを発揮、通信計測器トップメーカーである同社株はその象徴となっている。5Gは今月末を境に順次商用化の動きにあるが、国内基地局整備が段階的に進むなか、関連企業への中期的な恩恵が見込まれている。アンリツ以外の5G関連ではアルチザネットワークス<6778>や多摩川ホールディングス<6838>、santec<6777>なども物色人気を集めている。

■テクノプロH <6028>  4,335円  +150 円 (+3.6%)  11:30現在
 テクノプロ・ホールディングス<6028>が5日ぶりに反発している。16日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。上限を30万株(発行済み株数の0.83%)、または15億円としており、取得期間は3月17日から6月30日まで。持続的成長に向けた機動的な資本政策(役職員インセンティブプランの導入や資本効率の向上など)を遂行し、価値創造を図るためとしている。

■スクエニHD <9684>  3,995円  +60 円 (+1.5%)  11:30現在
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、カプコン<9697>などが高いほか、イグニス<3689>、イマジニア<4644>、Aiming<3911>なども上値指向鮮明、ゲーム関連株全般に投資資金が向かっている。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に政府が先導する形で外出を控える動きが強まっている。そのなか、レジャーに関する巣ごもり消費として、ゲームや動画配信、電子書籍などに絡む企業が注目されている。きょうは、全体相場の下げも一服しており、ゲーム関連でも小型の足の軽い銘柄に投資資金の流入が目立つ。

■サンバイオ <4592>  1,215円  -109 円 (-8.2%)  11:30現在
 16日に決算を発表。「今期最終は赤字拡大へ」が嫌気された。
 サンバイオ <4592> [東証M] が3月16日大引け後(15:00)に決算を発表。20年1月期の連結最終損益は51.5億円の赤字(前の期は29.2億円の赤字)に赤字幅が拡大し、21年1月期も55.4億円の赤字に赤字幅が拡大する見通しとなった。5期連続赤字になる。
  ⇒⇒サンバイオの詳しい業績推移表を見る

■日本製鋼所 <5631>  1,030円  -82 円 (-7.4%)  11:30現在
 16日に業績修正を発表。「今期経常を5%下方修正、配当も10円減額」が嫌気された。
 日本製鋼所 <5631> が3月16日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の200億円→190億円(前期は279億円)に5.0%下方修正し、減益率が28.4%減→32.0%減に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒日本製鋼所の詳しい業績推移表を見る

■コンフォリア <3282>  246,600円  -17,900 円 (-6.8%)  11:30現在
 16日に決算を発表。「今期経常は2%減益へ」が嫌気された。
 コンフォリア・レジデンシャル投資法人 <3282> [東証R] が3月16日大引け後(16:00)に決算を発表。20年1月期の経常利益は前の期比3.3%増の35.6億円に伸びたが、20年7月期は前期比1.7%減の35億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒コンフォリアの詳しい業績推移表を見る

■ニフコ <7988>  1,684円  -79 円 (-4.5%)  11:30現在
 ニフコ<7988>が11日続落で連日の昨年来安値更新となっている。16日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。上限を150万株(発行済み株数の1.45%)、または30億円としており、取得期間は3月17日から5月31日まで。資本効率の向上を図るとともに、経営環境に応じた機動的な財務政策を可能にするために実施するとしている。

■Jフロント <3086>  829円  -28 円 (-3.3%)  11:30現在
 J.フロント リテイリング<3086>が8日続落。16日の取引終了後、20年2月期業績予想の下方修正を発表したことが嫌気されている。売上高は4920億円から4806億円(前期比4.5%増)に見直したほか、営業利益は470億円から403億円(同1.4%減)、純利益は258億円から210億円(同23.2%減)に減額した。消費増税後の消費低迷に加え、暖冬による衣料品などの苦戦、さらに新型コロナウイルスの影響などで訪日外国人消費や国内消費がともに大きく落ち込んだことが響いた。3月以降の新型コロナによる影響も警戒されるなか、株価は一時12年12月以来、7年3カ月ぶりの水準に下落している。

■国際石油開発帝石 <1605>  571円  -14.9 円 (-2.5%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>が11日連続安と下げが続いている。石油資源開発<1662>も5日続落で下値模索の動き。また、原油市況に連動するETNであるNEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブル ETN<2038>は前日まで3日連続のストップ安に売り込まれていたが、きょうもウリ気配で一段と下げがきつい。世界的にリスクオフが加速するなか、前日のWTI原油先物価格は終値ベースで3ドルあまりの下げをみせ、1バレル=28ドル70セントと30ドル台を割り込んだ。米国株市場では原油価格に連動するシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー株が急落しており、東京市場でもこれに追随する動きとなっている。

■東京エレクトロン <8035>  17,860円  -330 円 (-1.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が続急落、1万8000円台を大きく割り込んだほか、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連が大幅続落となり下値模索の動きを強めている。世界同時株安の様相を強めるなか、前日の米株市場ではNYダウ、ナスダック総合指数とも12%を超える下げとなったが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)はそれを大きく上回る16%近い暴落となった。東京市場でも半導体関連株は米株市場の地合いを引き継ぐ形で売り圧力が改めて顕在化している。

■三菱UFJ <8306>  387.9円  -6.6 円 (-1.7%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクに売りが続いている。三菱UFJは昨年来安値更新。世界規模でリスク回避の流れが加速するなか、前日の米国株市場ではゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手金融株が大きく売り込まれている。グローバル協調利下げの動きを背景に、直近FRBは緊急利下げで実質ゼロ金利政策に舵を切った。米10年債利回りも終値ベースで再び0.73%台まで下落しており、メガバンク各社は日米ともに運用環境の一段の悪化が意識されている。

■ダブルエー <7683>  2,019円  +400 円 (+24.7%) ストップ高   11:30現在
 婦人靴の企画・販売を手掛けるダブルエー<7683>がストップ高まで買われている。同社は16日取引終了後に、20年1月期通期の連結決算を発表。営業利益は13億6400万円(前の期比17.8%増)となり、過去最高を更新したことが好感されているようだ。売上高も過去最高で140億900万円(同9.7%増)で着地。商品力の向上とブランド力の強化に努めるとともに、新規出店を並行して進めることで「ORiental Traffic」や「WA ORiental Traffic」などのブランド認知度を高めたことが奏功した。なお、21年1月期通期の連結業績予想は、現時点で合理的な業績予想の算定が困難だとして非開示としている。また、女性向けシューズの企画・販売などを行っている卑弥呼(東京都渋谷区)の全株式を取得し、子会社化するとあわせて発表したことも好材料視されているもよう。同社は卑弥呼を子会社化し、ロジスティクスやマーチャンダイズの再構成を図ることで、経営の更なる効率化と最良の店舗作りが可能になるとしている。

■エニグモ <3665>  654円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 エニグモ <3665> がストップ高。16日大引け後に発表した20年1月期の経常利益(非連結)が前の期比25.1%増の26.8億円に伸び、従来予想の24.5億円を上回って着地したことが買い材料視された。個人輸入代行ソーシャル通販サイト「バイマ」のアプリ経由での取引が好調だったことに加え、マーケティング強化などで購入単価が上昇し、15.4%の大幅増収を達成した。戦略的なコストコントロールも奏功し、経常利益は2期連続で過去最高益を更新した。続く21年1月期見通しは新型コロナウイルスの感染拡大による業績への影響が不明であることを踏まえ、未定とした。なお、第1四半期における総取扱高は10%前後の増加を見込む。

●ストップ高銘柄
 日本アビオニクス <6946>  1,095円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 梅の花 <7604>  1,146円  -400 円 (-25.9%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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