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【市況】マザーズ先物見通し:レムデシビル治験失敗報道で軟調推移か

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

本日のマザーズ先物は、前日の米国株が取引終盤にかけて急速に伸び悩んだことが響き、軟調に推移しそうだ。前日の米国市場は、原油相場の上伸が支えとなり、NYダウは一時前日比400ドル超の上昇を演じたあと、急速に伸び悩んだ。その要因となったのが、米バイオ医薬品メーカー、ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬「レムデシビル」の新型コロナウイルス患者への投与治験の失敗報道だ。ギリアドはこの報道に対して反論しているが、市場では「新型コロナの収束への期待感が強かっただけに、投資家心理を冷え込ませた」との見方をしており、この流れは東京市場にも影響を及ぼしそうだ。また、マザーズ市場では、ITサービス関連株などを中心に個人投資家の買いが膨らみ、マザーズ先物にも買いが波及。前日は6%の急騰を演じた。このため、市場では「週末の持ち高調整売りに加え、前日の急騰の反動などから、目先の利益を確保する売りにさらされやすい」との声が聞かれ、軟調な展開が見込まれよう。上値のメドは730.0pt、下値のメド700.0ptとする。
《FA》

 提供:フィスコ

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