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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】FRBの新たな指針は追い風、TOPIX型優位の相場展開を意識


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 23220 +10 (+0.04%)
TOPIX先物 1617.0 +2.5 (+0.15%)
CME先物 23215 +5
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 27日の米国市場は、NYダウ、S&P500が上昇する一方で、ナスダックが下落。注目されたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演では、物価上昇率の目標である2%を一時的に上回っても容認するとの指針を発表。インフレがオーバーシュートする期間を容認するとの見方で、低金利が長期化する可能性が高まった。また、トランプ政権が米アボット・ラボラトリーズの新型コロナウイルスの検査キット1億5000万個を購入するとの発表が伝わり、ウイルス検査拡大への期待なども材料視されている。一方で、ハイテク株は全般利益確定の流れとなっている。

 シカゴ先物清算値は大阪比5円高の2万3215円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比30円安の2万3180円で始まり、米国取引開始時には2万3260円まで上げ幅を広げる場面もみられた。しかし、ナスダックの弱い動きを嫌気してか中盤には2万3140円まで失速。引けにかけて再び強含む展開となり、2万3220円で取引を終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、前日比変わらずの水準からのスタートとなりそうだが、FRBの新たな指針は株式市場には追い風になるとの見方もあり、底堅い相場展開が見込まれる。ただし、ハイテク株の弱さを見る限りにおいては、TOPIX型優位の相場展開が想定され、NTショートを意識しておきたいところだ。また、引けにかけては安倍首相の会見を見極めたいとの思惑からこう着感が強まりやすく、日経225先物へは戻り売り圧力も考えられる。

 なお、昨日は日経225先物、TOPIX先物ともにゴールドマンの買い手口が目立っていた。ゴールドマンは日本株見通しを引き上げており、下支えとして意識されやすい。一方で、CTA経由とみられるクレディスイスの商いは売り越しであり、ショートを仕掛けてくる動きには注視しておきたい。引き続きオプション権利行使価格の2万3250円を中心とした下は2万3125円、上は2万3375円のレンジはキープ。レンジ下限に接近する場面ではカバー狙いのロングとなる。

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