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【市況】株価指数先物【昼のコメント】パニック的な状況にはならず2万3000円処の底堅さが意識される


 日経225先物は11時30分時点、前日比250円安の2万3220円(-1.06%)前後で推移している。テクノロジー株を中心とした米国市場の急落を受けたギャップスタートとなり、寄り付きは2万3060円とシカゴ先物清算値(2万3095円)を超える下落で始まった。ただ、開始直後に2万3020円まで下げたものの、2万3000円は割り込まず、その後はじりじりと下げ幅を縮め前場半ばには2万3260円まで戻している。

 米国市場の急落を受けて下落はしたが、足元ではS&P先物へのヘッジニーズがみられていたほか、VIX指数の上昇も警戒視されていた。さらにバフェット氏の大手商社株取得を機にバリュー志向が意識されていたこともあり、パニック的な状況とはなっていない。逆に2万3000円処の底堅さが意識されており、センチメントはそれほど悪化していないようである。

 なお、前引けのTOPIXは0.73%の下落だった。そのため、後場は日銀のETF買い入れによる需給面での下支えが期待される。もっとも、週末要因により積極的な売買は手控えられており、グローベックスのナスダック100先物が1.0%を超える下落で推移していること、更に米雇用統計の発表を控えていることを背景に、リバウンド狙いの動きは限られそうだ。

 しかし、バリュー志向の流れが意識される中、レーバーデー明け後の海外勢による資金流入が引き続き期待されることから、ショート戦略は避けたいところであり、2万3000円近辺でのロング対応。また、不安定な状況を想定するならば、NTショートでの対応になるだろう。

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