【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:東京ドーム、Jストリーム、日電産
東京ドーム <日足> 「株探」多機能チャートより
東京ドーム<9681>がストップ高カイ気配。三井不動産<8801>が、同社に対してTOBを実施する方向で調整を進めていると複数のメディアが報道しており、これが株価を大きく押し上げる格好となっている。報道によればTOBについては友好的買収と観測され、現在、東京ドームは大株主である香港の投資ファンド「オアシスマネジメント」との対立関係が先鋭化していることで、三井不がホワイトナイトの役割を担う格好となる。買収金額は1000億円を超える見通し。これについては両社ともに「当社が発表したものではない。本件につては本日開催の取締役会に付議する予定であり、決定した場合は速やかに公表する」とのコメントを出している。
■NITTOKU <6145> 4,130円 +185 円 (+4.7%) 11:30現在
NITTOKU<6145>が反発し、年初来高値を更新した。同社は26日、古河電気工業<5801>と共同で電動車(xEV)向けモーター用レーザー溶接機を製品化したと発表しており、これが材料視されているようだ。NITTOKUの精密ファクトリーオートメーション(FA)技術と、古河電のレーザー加工・銅材料評価技術を組み合わせることにより、モーター生産工程の効率化が可能になるという。なお、同製品は12月からNITTOKUが受注を開始するとしている。
■Jストリーム <4308> 6,200円 +250 円 (+4.2%) 11:30現在
Jストリーム<4308>が大幅高で5日続伸している。26日の取引終了後、企業のウェビナーやオンラインイベントの開催を総合的に支援するため、シナジーマーケティング(大阪市北区)とサービス連携すると発表しており、これが好感されている。Jストリームの動画プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」と、シナジーマーケティングが提供するクラウドベースの国産CRMシステム「Synergy!」を連携させることで、企業が参加登録型で行うウェビナーなどのオンラインイベント開催に必要な仕組みを提供するという。両者の連携により、セミナー/イベントページでの動画のライブ/オンデマンド配信ができるだけではなく、申し込みフォームの作成や参加申し込み管理、リマインド・フォローメール送付、アンケート作成などの仕組みを一式提供できるとしている。
■スタンレー電気 <6923> 3,095円 +95 円 (+3.2%) 11:30現在
スタンレー電気<6923>が3日ぶりに反発している。26日の取引終了後、上限を100万株(発行済み株数の0.62%)、または20億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。取得期間は12月1日から12月15日までで、株主への利益還元と企業環境の変化に対応した機動的な資本政策などの遂行を可能とするのが目的という。同時に、定年延長制度の導入及び特別転進支援施策の実施を行うと発表した。特別転進支援施策は、21年1月31日時点で満49歳以上60歳未満、勤続年数10年以上の基幹社員を対象としており、募集人数は300人程度。特別転進支援施策に伴い発生する特別退職金などの費用は21年3月期決算で特別損失に計上する予定としている。
■日本電産 <6594> 13,050円 +400 円 (+3.2%) 11:30現在
日本電産<6594>が5連騰で連日の上場来高値更新、株価を1万3000円台に乗せてきた。地球温暖化ガス排出防止の観点から世界的にガソリン車から電気自動車(EV)へのシフトが進むなか、同社のEV向けトラクションモーターシステム(駆動用モーター)の構造的な需要拡大を見込んだ買いが続いている。また、精密金型や直動関連機器などを手掛ける黒田精工<7726>はEV向けなどを含む車載用モーター周辺で高い技術力を有しており、商いこそ薄いもののきょうで9連騰と異彩高を演じている。
■野村マイクロ <6254> 3,250円 +90 円 (+2.9%) 11:30現在
野村マイクロ・サイエンス<6254>が3日続伸し上場来高値を更新した。半導体向け超純水装置を主力としており、韓国、中国、台湾の大手半導体メーカー向けに高水準の需要を取り込み業績は急拡大歩調にある。半導体メモリー市況の回復が続くなか、アジアの大手半導体メーカーの投資意欲については世界的な新型コロナウイルスの感染拡大の影響はほとんど受けていない状況にあり、特に同社の主要顧客である韓国サムスンの業績好調が強力な追い風となっている。21年3月期の売上高は従来予想の221億1800万円から305億円(前期比45%増)、営業利益は18億5000万円から31億円(同68%増)にそれぞれ大幅増額しており、時価は最高値圏にあるもののPERは依然として14倍台と割高感が感じられない。
■島津製作所 <7701> 3,780円 +90 円 (+2.4%) 11:30現在
島津製作所<7701>が続伸し、上場来高値を更新した。同社はきょう、クリニック向けにPCR検査を全自動で行う「遺伝子解析装置 AutoAmp」を発売したと発表しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。この装置は、生体試料の入った検体容器、分注チップ、試薬容器、反応容器をセットするだけでPCR検査が行える「一般医療機器」(クラスI)に該当する製品。同社が販売する体外診断用医薬品「Ampdirect 2019-nCoV検出キット」を試薬として使用することで、新型コロナウイルスの検出が可能だという。
■DyDo <2590> 5,820円 +130 円 (+2.3%) 11:30現在
ダイドーグループホールディングス<2590>が3日ぶりに反発している。26日の取引終了後、21年1月期の連結業績予想について、営業利益を18億円から43億円(前期比48.6%増)へ、純利益を5億円から25億円(同40.5%増)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルスの感染拡大による影響が続き売上高は1580億円から1560億円(同7.3%減)へ下方修正したが、第3四半期のコーヒー飲料の販売が「鬼滅の刃」とのコラボ効果により大きく伸長したことに加えて、自販機チャネルの売上高も回復基調となっていることが要因という。また、原材料価格の低減効果も相まって売上総利益率が想定以上に改善していることや、諸経費のコストコントロールも貢献するとしている。同時に発表した第3四半期累計(1月21日~10月20日)決算は、売上高1223億5100万円(前年同期比6.5%減)、営業利益63億7700万円(同60.7%増)、純利益46億4600万円(同61.4%増)だった。
■古河機械金属 <5715> 1,183円 +9 円 (+0.8%) 11:30現在
古河機械金属<5715>が5日続伸している。26日の取引終了後、上限を15万株(発行済み株数の0.38%)、または1億7610万円とする自社株を27日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好材料視されている。資本効率の向上を図り、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的という。
■菱洋エレクトロ <8068> 2,857円 -153 円 (-5.1%) 11:30現在 東証1部 下落率6位
26日に決算を発表。「今期経常を32%下方修正」が嫌気された。
菱洋エレクトロ <8068> が11月26日大引け後(15:45)に決算を発表。21年1月期第3四半期累計(2-10月)の連結経常利益は前年同期比71.1%減の4.8億円に大きく落ち込んだ。併せて、通期の同利益を従来予想の14億円→9.5億円(前期は21.8億円)に32.1%下方修正し、減益率が36.0%減→56.6%減に拡大する見通しとなった。
⇒⇒菱洋エレクトロの詳しい業績推移表を見る
■GFA <8783> 165円 +28 円 (+20.4%) 11:30現在
GFA<8783>が大幅高となっている。同社は26日、eスポーツ事業のゲーム開発第2弾として、対戦型格闘ゲームの開発に着手すると発表しており、期待感が高まるかたちとなっているようだ。この作品ではeスポーツ展開を視野に入れ、同時に接続しているプレイヤーとリアルタイム対戦を行うことを予定。また、オンライン対戦ではユーザー同士でトーナメントを開催することや、アイテムを入手できるイベントなどの導入も計画している。なお、完成は21年内を予定している。
■プラマテルズ <2714> 660円 +100 円 (+17.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
プラマテルズ<2714>がストップ高カイ気配。26日の取引終了後、親会社で、双日<2768>の100%子会社である双日プラネットが同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格770円にサヤ寄せする格好となっている。プラマテルズにとって、上場維持コストなど上場会社としての各種負担の軽減や管理体制の効率化、双日の資金調達力の活用などが実現できるほか、双日と取引のある海外合成樹脂メーカーの活用などのシナジーが期待できるとしている。買付予定数は456万8251株(下限171万8800株、上限設定なし)で、買付期間は20年11月27日から21年1月14日まで。なおTOB成立後、プラマテルズは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所はプラマテルズ株式を11月26日付で監理銘柄(確認中)に指定している。
■リアルワールド <3691> 725円 +100 円 (+16.0%) ストップ高 11:30現在
リアルワールド<3691>がストップ高の725円に買われている。26日の取引終了後、子会社REAL FINTECHが、マレーシアに拠点を置くニコ社が運営するWebメディア事業である「すーちゃんモバイル比較」を譲り受けると発表しており、これが好感されている。「すーちゃんモバイル比較」は、格安SIMを利用する際のメリットや注意点、3大キャリアに全く劣らない格安SIMの魅力を分かりやすく伝えるwebメディア。同社では、日常生活におけるコスト意識の高まりとを背景に、格安SIMの重要性が更に高まっていくとの考えから、譲り受けを実行するとしている。
■アステリア <3853> 1,152円 +120 円 (+11.6%) 11:30現在 東証1部 上昇率7位
アステリア<3853>がカイ気配スタートで3連騰、前日につけた年初来高値1069円をクリアし連日の新高値更新と上げ足に弾みがついている。26日取引終了後、同社が開発した「出席型バーチャル株主総会ソリューション」が明治安田生命保険に採用されたことを発表、これを材料視する買いが集中した。同ソリューションはアステリアが強みとするブロックチェーン技術を活用し議決権行使と質問が可能な環境を整備したもので、ブロックチェーンにはイーサリアムを採用し、スマートコントラクトによって投票と質問の受付を実現する。これを手掛かり材料に買いを誘導する形となっている。
■プロルート丸光 <8256> 254円 +26 円 (+11.4%) 11:30現在
プロルート丸光<8256>が急反発。26日の取引終了後、海外などの遠隔地における買い付けを簡易に実現する「仮想市場」をオンラインストア及び本社展示場スペースで12月初旬にオープンすると発表しており、これが好材料視されている。「仮想市場」は、今年8月にジーエフホールディングス(東京都港区)と締結した包括的業務提携契約に基づき行うもの。新型コロナウィルス感染症拡大局面で、海外への渡航が困難な状況となるなか、アパレル商材仕入れとして人気の高い韓国ソウル市場や中国広州にネットワークを有し、商品買い付けから物流までを担うジーエフ社と事業協力し、日本にいながらEC上でさまざまなグッズを発注できるビジネスモデルという。また、DtoCビジネスを中心にニーズが高まっているOEM・ODMに機動的に対応するため、専門チームを創設するとあわせて発表している。
●ストップ高銘柄
HyAS&C <6192> 213円 +50 円 (+30.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
東亞合成 <4045> 1,504円 +300 円 (+24.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
エッチ・ケー・エス <7219> 2,610円 +500 円 (+23.7%) ストップ高 11:30現在
松尾電機 <6969> 477円 +80 円 (+20.2%) ストップ高 11:30現在
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
WT天然ガス <1689> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース