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【市況】株価指数先物【昼のコメント】ギャップアップで利益確定、調整場面では押し目買いを意識


 日経225先物は11時30分時点、前日比10円安の2万6620円(-0.03%)前後で推移している。新型コロナウイルスのワクチン供給が現実化してきたほか、米感謝祭当日のネット通販の売り上げが前年比で2割増だったと伝わるなか、買い先行の展開となった。日経225先物の寄り付きは2万6890円とシカゴ先物清算値(2万6775円)を大きく上回るギャップスタートとなった。しかし、その後は急速に利益確定の流れが優勢となり、前場半ばには一時2万6550円まで下げる場面がみられている。その後は下げ幅を縮めており、前日比変わらず水準でのこう着となっている。

 ワクチン供給への期待が高まる一方で、東京都での新規感染者数の増加が重荷となったようだ。また、先週25日につけた高値2万6720円を突破し、2万7000円に接近する場面においては、いったん利益確定に向かわせたようである。また、グローベックスのNYダウ先物が100ドル超の下落で推移していることも利食いに向かった一因といえそうだ。

 前場のTOPIXは0.46%の下落であり、後場は日銀のETF買い入れは入らないだろう。ただし、2万6500円が心理的な支持線として意識されやすく、押し目待ちの買い意欲は強いだろう。NT倍率は先物中心限月で11月18日以来の15.00を回復する場面がみられている。その後は狭いレンジでの推移が続いており、方向感をつかみづらくさせている。TOPIXの弱さが目立ってはいるが、中間配当の支払いに伴う再投資も意識されやすく、売りが仕掛けられる場面においては、押し目を狙いたいところだ。

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