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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:レノバ、コマツ、日電産

レノバ <日足> 「株探」多機能チャートより
■日立造船 <7004>  662円  +77 円 (+13.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 日立造船<7004>が急騰している。株価は前日比15.7%高の677円と17年3月以来の高値水準に上値を伸ばした。SMBC日興証券が6日付で同社を投資判断「1(強気)」、目標株価800円で新規にカバレッジを開始しており、これを好材料視する買いが向かっている。レポートでは、追加費用が相次いだ子会社Inovaや継続的事業(主にプラントの基幹改良工事や運営、メンテナンス)の安定成長などを通じ、25年3月期に25年ぶりの営業利益200億円達成を予想。また、「2050年温室効果ガス排出実質ゼロ」に向けた新技術の長期ポテンシャルが期待できると評価している。

■レノバ <9519>  4,390円  +410 円 (+10.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 レノバ<9519>が10%強の上昇で4300円台に乗せたほか、ウエストホールディングス<1407>は9%強の上昇で初の5000円大台乗せと、太陽光発電関連のシンボルストックに位置づけられる2銘柄がいずれも最高値を更新した。米ジョージア州上院決選投票で民主党候補が2議席を確保し、大統領、上院、下院を民主党が占めるトリプルブルーが実現、これを受けて再生可能エネルギーなど環境インフラに巨額投資を計画しているバイデン米次期大統領の政策が一段と現実性を帯びるとの見方で、両銘柄には上値を見込んだ買いが集中している。

■コマツ <6301>  3,040円  +164.5 円 (+5.7%)  11:30現在
 コマツ<6301>や日立建機<6305>といった大手建機株が高い。コマツの株価は18年12月以来、約2年1カ月ぶりに3000円台に乗せた。米ジョージア州の上院決選投票は、民主党が2議席を獲得し勝利することが確実になり、大統領に加え上下院も制する「トリプルブルー」が実現することになった。これに伴い、新大統領に就任するバイデン氏が掲げる大規模なインフラ投資などの政策に対する期待が再び強まり、6日の米株式市場では建機大手のキャタピラーの株価が急伸した。この日の東京株式市場でも、コマツや日立建機に買いが集まっている。

■そーせいグループ <4565>  1,850円  +86 円 (+4.9%)  11:30現在
 そーせいグループ<4565>が大幅続伸している。SMBC日興証券が6日付で同社の投資判断を「2(中立)」から「1(強気)」に引き上げ、目標株価を1800円から2300円に増額したことが好材料視されている。レポートでは、米アッヴィからアルツハイマー型認知症治療薬(ムスカリン作動薬)の研究開発権・販売権が同社へ返還されたことで、再度導出交渉を行うことができると指摘。また、同社開発パイプラインはもはやムスカリン・プログラムに依存していないことを重要な点として挙げている。

■アークス <9948>  2,434円  +109 円 (+4.7%)  11:30現在
 アークス<9948>が続伸している。6日の取引終了後に発表した21年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算は、売上高4148億4000万円(前年同期比8.6%増)、経常利益148億8900万円(同68.8%増)となり、これを好感する買いが入っている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う内食需要の高まりを背景に、スーパーマーケットの既存店売上高が前年同期比6.3%増と好調だったことに加え、特売広告・ポイント倍増セールなどの販促企画を自粛したことなども大幅増益に貢献した。

■GMO-FH <7177>  802円  +35 円 (+4.6%)  11:30現在
 GMOフィナンシャルホールディングス<7177>がカイ気配スタートで5連騰と気を吐いている。GMOクリック証券、GMOコインを傘下に置く金融持ち株会社で暗号資産分野へも積極展開している。6日取引終了後に発表したGMOコインの12月暗号資産売買代金は前月比62.4%増と大幅な伸びを示しており、これが株価を刺激する材料となっている。株価は連日の昨年来高値更新となり、時価は2018年10月以来2年3か月ぶりの高値水準にある。

■日本電産 <6594>  13,730円  +450 円 (+3.4%)  11:30現在
 日本電産<6594>が物色人気、一時520円高の1万3800円まで上値を伸ばし、昨年11月30日につけた1万3585円を上回り上場来高値を更新した。世界的な脱炭素への取り組みが加速するなか、電気自動車(EV)シフトの動きが鮮明化するとの思惑が強い。米国株市場ではEV大手テスラへの投資資金の流入が止まらず、前日時点でテスラ株は9連騰と破竹の勢いで最高値街道を走っている。同社はEV向けトラクションモーターシステム(駆動用モーター)に注力しており、顧客開拓も急速に進んでいる。特に2035年にすべての新車販売についてEVを中心とする環境対応車とする方針にある中国向けでの需要獲得が見込まれる。21年3月期の営業27%増益予想は増額含みだが、22年3月期以降も2ケタ利益成長トレンドが期待されている。

■三菱UFJ <8306>  479.5円  +15.6 円 (+3.4%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株が大きく買われている。米ジョージア州の上院決選投票で民主党候補が2議席を確保し、民主党が大統領、上院、下院を制する「トリプルブルー」が実現したことで大型の財政政策が通りやすくなるとの思惑が浮上している。これを受け米長期金利が急上昇し、6日終値ベースの10年債利回りは1.037%と約10カ月ぶりに1%台に乗せてきた。運用利ザヤの拡大期待を背景に米国株市場ではゴールドマン・サックス、シティグループ、JPモルガン、バンク・オブ・アメリカなど大手金融機関が軒並み大幅高に買われており、東京市場でも米国事業を展開するメガバンクや生保に大口の買いを誘導している。

■ベル24HD <6183>  1,695円  +53 円 (+3.2%)  11:30現在
 ベルシステム24ホールディングス<6183>が続伸している。6日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算が、売上高1021億4400万円(前年同期比7.0%増)、営業利益101億4700万円(同14.4%増)、純利益64億2500万円(同15.5%増)と営業利益で2ケタ増となったことが好感されている。新型コロナウイルスの感染拡大による影響はあったものの、主力のCRM(顧客情報管理)事業で前期に業務を開始した既存継続案件の売り上げが拡大したほか、伊藤忠商事<8001>及び凸版印刷<7911>との協業強化によるシナジー案件が堅調に推移した。また、コロナ関連のスポット業務なども寄与した。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高1320億円(前期比4.2%増)、営業利益115億円(同3.6%増)、純利益72億円(同2.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■西松屋チェーン <7545>  1,526円  +44 円 (+3.0%)  11:30現在
 西松屋チェーン<7545>が3日続伸している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6日付で同社の投資判断「ニュートラル(中立)」を継続し、目標株価を1350円から1600円へ引き上げたことが材料視されている。レポートでは、新型コロナウイルスの感染拡大がきっかけとなり、同社の業績は今年度に入り回復傾向を強めていると報告。ただ、株価はすでに大きく上昇しており、業績回復は織り込んだとみている。今後は事業環境変化一巡後の成長持続に注目している。

■アダストリア <2685>  1,971円  +56 円 (+2.9%)  11:30現在
 アダストリア<2685>が続伸している。6日の取引終了後に発表した20年12月度の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比13.4%減と2カ月連続で前年実績を下回ったが、織り込み済みとの見方が強い。気温の低下により中旬は冬物商品が伸長したものの、前年に比べて休日が1日少なかったことに加え、新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う外出需要の減少が客数に大きく響いた。なお、全店売上高は同12.9%減だった。

■スマレジ <4431>  5,020円  +110 円 (+2.2%)  11:30現在
 スマレジ<4431>が4日ぶりに反発している。6日の取引終了後に発表した12月度のクラウドPOSレジ「スマレジ」の月次登録店舗数が前月比1141店増の9万1858店舗となったことが好感されているようだ。内訳は無料プランが同727件増加の7万3728件、有料プランは同414件増加の1万8130件だった。

■ラウンドワン <4680>  880円  +18 円 (+2.1%)  11:30現在
 ラウンドワン<4680>が続伸している。6日の取引終了後、中国に第1号店を出店することを明らかにしており、これを材料視する買いが向かっている。21年度上期に開業する予定の「イオンモール広州新塘店」に出店する。中国は主な顧客層である30歳未満の若年層とファミリー層の人口が多く、可処分所得が増加傾向にあり、同社は需要を取り込むために合弁会社を設立して出店の準備を進めてきた。1号店の出店が決定したことで今後の展開に期待が高まっているようだ。

■ニトリホールディングス <9843>  22,865円  +450 円 (+2.0%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>が3連騰で一時600円近い上昇で2万3000円大台を目前に捉えた。昨年8月4日につけた2万3455円の上場来高値更新が視野に入ってきた。巣ごもり消費需要を背景に台所用品やリビング・ダイニング家具などの売れ行き好調で業績は大幅な伸びが見込まれている。また、国内でも新型コロナウイルス感染拡大が再加速し、東京都など1都3県に緊急事態宣言が発令される状況下で企業のテレワークシフトが再び進む方向となった。そのため、パソコンデスクなどテレワーク関連商品も改めて需要が伸びる可能性が出ており、これを拠りどころに消費の勝ち組企業として買いが集まっている。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,003円  -117 円 (-1.4%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は全体相場に逆行し反落、8000円大台を再び割り込んできた。売買代金は取引開始10分弱で200億円を超え全上場企業のなかで群を抜いている。米政府が中国電子商取引大手のアリババ集団と中国ネットサービス大手テンセントに対する投資禁止を検討していると米大手メディアを通じて伝わった。アリババは前日の米国株市場で5%を超える下げをみせていたが、一段の下値リスクが意識される状況にあり、同社株式を保有するソフトバンクGとっては含み益減少思惑がネガティブ材料となっている。

●ストップ高銘柄
 日創プロニティ <3440>  1,308円  +300 円 (+29.8%) ストップ高   11:30現在
 など、1銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 など、1銘柄

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