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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):日総工産、カイオム、アウトソシングなど

IDOM <日足> 「株探」多機能チャートより

IDOM<7599>:584円(+19円)
大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価も750円から900円に引き上げている。国内大型店シフトの奏功や豪州の収益構造改革により着実に収益性の改善が進んでいる一方、バリュエーションは低位におかれていると評価のようだ。豪州と日本の収益性改善を織り込み業績予想を上方修正、22年2月期営業利益は103億円から112億円に引き上げている。


アサヒHD<5857>:4015円(+175円)
大幅反発。いちよし証券ではレーティングを新規に「A」、フェアバリューを6000円としている。貴金属リサイクルや産業廃棄物処理の安定的な収益拡大が見込まれることに加え、北米貴金属精錬の収益成長も期待できると評価。PERや配当利回りなどから株価には割安感とも判断しているようだ。「循環型社会」への流れが加速するとみられるなか、同社が展開する静脈型産業の活躍の場は広がっていくと指摘。


アウトソシング<2427>:1323円(+61円)
大幅反発。製造業向け人材派遣・請負や人材紹介を手掛けるエス・エス産業を子会社化すると前日に発表している。株式譲渡実行日は2月1日を予定している。エス・エス産業の地域密着採用による愛知及び九州エリアでの対応力強化、外国人労働者や習熟作業者の更なる活躍領域の拡大などを期待しているようだ。業容拡大への期待感が先行へ。また、日総工産が上方修正を発表で急騰していることも刺激材料になっているとみられる。


日総工産<6569>:813円(+110円)
大幅反発で上昇率トップ。前日に業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の18億円から24億円、前期比21.6%減に引き上げている。自動車関連・電子デバイス関連などでの外部人員活用ニーズが想定以上のペースで回復しているもよう。上半期決算時に続く上方修正となり、モメンタム回復の強さを好感する流れとなっている。また、期末配当金も従来計画の11.53円から15.10円に引き上げている。


AGC<5201>:3870円(+90円)
続伸。21年12月期営業利益は前期推定比3割増の約1000億円になる見通しとの観測報道が伝わっている。医薬品の受託製造や半導体用の先端材料事業が伸長するほか、自動車向けなどでガラス事業も損益が改善する見通しのようだ。20年12月期収益は落ち込んだとみられるが、今期は感染拡大前水準にまで回復が見込めるもよう。想定以上の収益回復見通しと捉える動きが優勢になっている。


DWTI<4576>:324円(+9円)
大幅に続伸。同社の開発品である眼科手術補助剤「DW-1002」でサブライセンスアウト先のDutch Ophthalmic Research Center International B.V.が内境界膜剥離を適応症としてカナダ保健省から承認取得したと発表している。欧米では既に製造・販売されており、カナダでは21年秋頃から販売開始される予定。2月12日に公表を予定している21年12月期の業績予想に反映する。


カイオム<4583>:278円(+25円)
大幅に反発。がん治療用候補抗体「CBA-1535」に関し、米国から特許査定通知を受領したと発表している。多重特異性抗体Tribody技術を活用して創製したCBA-1535に関連する特許。既に日本と英国で特許が成立しており、欧州や中国などでも出願中。カイオム・バイオサイエンスはCBA-1535の治験薬製造の準備を進めており、21年後半以降の治験申請を目標としている。


GNI<2160>:1997円(+36円)
大幅に4日続伸。連結子会社の北京コンチネント薬業有限公司が中国の深セン証券取引所の創業板(チャイネクスト)への上場申請を決定したと発表している。引受証券会社による社内規制とコンプライアンスを強化するプレリスティング・チュートリングを直ちに開始する。約3カ月の指導終了後に規制当局による検査を受け、上場申請書類を作成して提出する予定としている。
《ST》

 提供:フィスコ

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