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【材料】<動意株・29日>(前引け)=中村超硬、ドリコム、ITメディア

 中村超硬<6166>=一時ストップ高。同社は28日、京都大学が自社のマイクロリアクター(新薬の研究開発などに使われる一辺当たり1ミリ以下の大きさの空間の流れのなかで化学反応を行うフロー方式の装置)を用いた研究成果を発表したことを明らかにしており、これが材料視されているようだ。京都大学大学院理学研究科の北川宏教授らの研究グループは、これまで通常では混ざらない組み合わせの金属から成る合金ナノ粒子や、構成元素が5種類以上のハイエントロピー合金と呼ばれるナノ粒子の開発を行っており、このほど、これまで開発してきた、このようなナノ合金を連続フローリアクターによって合成することに成功。この技術はこれまでバッチでしか合成できなかった新合金の安定量産化技術につながるという。

 ドリコム<3793>=急反発。28日の取引終了後、第3四半期累計(20年4~12月)連結決算を発表しており、売上高91億5600万円(前年同期比31.3%増)、営業利益16億8300万円(同3.2倍)、純利益12億9800万円(同3.3倍)と従来予想の営業利益14億円を上回って着地したことを好感した買いが入っている。「ダービースタリオン マスターズ」などの主力タイトルが周年・年末年始などの大型イベント効果で好調に推移したほか、10月にBlasTrainを連結化したことによる外注費、原材料仕入高などの減少が寄与した。同時に、21年3月期通期連結業績予想を発表しており、売上高117億円(前期比15.3%増)、営業利益19億円(同3.1倍)、純利益14億円(同96.8%増)を見込んでいる。

 アイティメディア<2148>=物色人気。ITニュースサイトなどを主力にネットメディアを展開するが、ネット上でBtoBの「見込み顧客」を発掘して企業の営業活動を支援するリードジェネレーション事業が好調で収益を牽引している。28日取引終了後、21年3月期業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の63億8000万円から66億円(前期比25%増)、営業利益は17億3000万円から19億円(同62%増)に増額しており、これを手掛かり材料に買いが集まった。また、好決算を背景に今期の配当を従来計画の14円から15円に1円上乗せしており、これも投資マネーの攻勢を後押ししている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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