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【材料】児玉化学工業---3Qは大幅な増益、業績予想の上方修正を発表


児玉化学工業<4222>は12日、2021年3月期第3四半期(20年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比26.9%減の98.12億円、営業利益が同79.8%増の2.44億円、経常利益が1.32億円(前年同期は0.12億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が1.57億円(同2.64億円の損失)となった。

自動車部品事業の売上高は前年同期比33.6%減の53.98億円、セグメント損失は0.57億円(前年同期は2.80億円の利益)となった。国内自動車部門においては、新型コロナウイルス感染症の多大な影響を受け、2021年3月期第1四半期は顧客の操業縮小・停止が続いていたが、第2四半期から回復傾向、さらに第3四半期は販売が急速に回復しており、売上高、収益ともに増加したが、挽回までは至らなかった。また、海外自動車部門のタイのECHO AUTOPARTS(THAILAND) CO., LTD.はコロナ禍の影響で自動車生産が大幅に落ち込んだ。国内と同様に回復基調になっているが、減収減益となった。

住宅設備・冷機部品事業の売上高は前年同期比20.2%減の37.17億円、セグメント利益は同113.6%増の3.01億円となった。国内住宅設備部門においては、コロナ禍の影響から徐々に回復の兆しは見えてきたが、オフィス設備需要減による空調製品関係は引き続き低調に留まり、売上高は減少した。しかし、構造改革の効果や不採算製品の原価改善及び整理・撤退を進めてきた結果、増益となった。また、海外冷機部品部門において、タイのTHAI KODAMA CO., LTD.は新型コロナウイルス感染症によるコンビニエンスストアの販売不振の影響を受け、食品容器の売上高が大きく減少した。ベトナムのTHAI KODAMA(VIETNAM)CO., LTD.では同じくコロナ禍の影響で業務冷蔵庫用製品が苦戦したため売上高が減少したが、社内の合理化を進めた結果、増益となった。

エンターテイメント事業の売上高は前年同期比10.2%増の6.96億円、セグメント利益は同57.4%増の0.82億円となった。外出自粛による“巣ごもり需要”等の影響で、ゲームソフトパッケージの需要が引き続き増加したことにより、売上高・セグメント利益ともに増加した。

2021年3月期通期については、同日、業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比27.2%減(前回予想比0.8%増)の130.00億円、営業利益が同150.4%増(同130.0%増)の4.60億円、経常利益が3.20億円(同540.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が2.80億円(同460.0%増)としている。

《ST》

 提供:フィスコ

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