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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】3万500円辺りからの上値追いは慎重になりやすい


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 30420 +20 (+0.06%)
TOPIX先物 1967.0 -5.0 (-0.25%)
シカゴ先物 30345 -55
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 17日の米国市場はNYダウが上昇する一方で、S&P500、ナスダックは下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表され、金融緩和を当面維持する方針であることが材料視された一方、1月の米生産者物価指数の上昇が予想を上回ったことで、インフレ懸念が高まり相場の重荷となった。また、1月の米小売売上高や米鉱工業生産が予想を上回る中、景気敏感セクターが買われた半面、半導体株などでは利益確定が目立った。

 シカゴ先物清算値は大阪比55円安の3万345円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比30円安の3万370円で始まり、開始直後につけた3万440円を高値にこう着感の強い展開。米国市場の取引開始後はじり安基調となり、一時3万140円まで下落する場面がみられた。しかし、引けにかけては切り返し、最終的に3万420円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形で本日は利食い先行となろうが、3万円に接近する場面では押し目待ちの買いで底堅さが意識されやすいだろう。VIX指数は小幅に上昇しているが引き続きボトム圏の推移であり、全体感としてはリスクオン状態である。ただし、米国では半導体株が軒並み利益確定売りに押されており、東京市場でも指数寄与度の大きい値がさハイテク株に波及してくるようだと、日経225型の重荷となりそうだ。一方で、昨日同様、ファーストリテイリング <9983> にはファンド経由の資金流入が期待されやすく、下支え役となろう。

 値がさハイテク株が弱い値動きとなるようだと、3万500円辺りからの上値追いは慎重になりやすく、強弱感の対立が意識されそうだ。戻りの鈍さが意識される場面では、日経225に短期筋によるショートが出やすいとみられる。ただし、大きく調整する場面では、その後のショートカバーも早いため押し目狙いのスタンスで臨みたい。なお、ヘッジ対応以外ではショートに傾けるポジションは避けておきたいところだ。

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