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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 日銀ETF買いは見送りとの見方で戻り売り圧力強まる


 日経225先物は11時30分時点、前日比320円安の2万9910円(-1.05%)前後で推移している。寄り付きは3万20円とシカゴ先物清算値(3万120円)を下回って始まり、その直後には3万円の大台を割り込んだ。いったんは短期的な調整一巡感から打診買いを誘う格好となり、前場半ばには一時3万160円まで戻す場面もみられた。しかし、戻りの鈍さが意識されるなか、前引けにかけて再び売られており、2万9890円まで下げ幅を広げている。
 
 米半導体株の下落の影響が警戒されていたものの、東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> が堅調な推移をみせており安心感に繋がっている。一方、想定線ではあるとはいえ、昨日と打って変わって、ファーストリテイリング <9983> が反動安から1社で日経平均株価を約113円下押す格好である。NT倍率は一時15.60倍と連日で最高値を更新した後、15.51倍にまで低下している。

 前引けのTOPIXは0.76%の下落となったが、前日に0.5%以上の下落ながら日銀がETF買い入れを見送ったことで、市場ではETF買いの見直しに向けた布石との見方が浮上している。この思惑を背景にランチタイムでは2万9740円まで下落しており、戻り待ちの売り圧力が警戒されよう。

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