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【市況】個人の人気株下落が気掛かり/後場の投資戦略

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

日経平均 : 28709.27 (+303.75)
TOPIX  : 1954.15 (+25.57)


[後場の投資戦略]

 本日の東京株式市場は、景気敏感株やバリュー(割安)株を中心にひとまず反発している。日経平均は前日までの下落で28000円台に位置する75日移動平均線水準、また今月5日の取引時間中に付けた直近安値(28308.57円)近辺まで調整が進み、押し目買いが入りやすかった面もあるだろう。実際、日経レバETF<1570>の純資産総額がここ2日は増加に転じ、ネット証券売買代金ランキングでも買い超となっており、個人投資家が押し目買いに動いたことが窺える。ここ2日下げがきつかったメガバンク株の持ち直しなども、買い向かった投資家にとっては安心材料となりそうだ。

 ただ、米国では長期金利が伸び悩んでいるにもかかわらず、ハイテク株の下げが大きかった。追加経済対策に基づき個人向け現金給付が始まっているが、株式投資には向いていないとの見方が出てきている。東京市場でも値がさグロース株とともに、個人投資家の売買が活発だった中小型の成長期待株が大きく下落している点は気掛かりだ。直近では個人投資家の買い持ち高が増えていたと思われ、センチメントや投資余力に影響してこないか注目しておきたい。(小林大純)
《AK》

 提供:フィスコ

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