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【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、朝高も決算発表本格化を控え手控えムード (4月27日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  29174.53
高値  29187.11(09:00)
安値  28990.19(15:00)
大引け 28991.89(前日比 -134.34 、 -0.46% )

売買高  11億5937万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆4409億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、朝方は高く始まったものの買い続かずの展開
 2.前日のナスダック指数上昇受け、ハイテク株追い風も上値重い
 3.変異ウイルスを含めた国内での新型コロナの感染者拡大を警戒
 4.企業の3月決算発表本格化を前に全般買い手控えムードが漂う
 5.日銀の決定会合は金融緩和政策の維持を決めたが織り込み済み

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比61ドル安と反落した。穀物や非鉄などの商品市況の上昇がコスト高要因になることが警戒され、消費関連株などが売られた。

 東京市場では、朝方に買い先行で始まったものの、その後は売りに押される展開で日経平均株価は後場後半に下げ幅を広げ2万9000円台を割り込んだ。

 27日の東京市場は、前日の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数が買われたことなどを追い風に朝方こそ日経平均がプラス圏でスタートしたが、その後は買いが続かなかった。取引時間中は漸次下値を切り下げる展開で、大引け間際に2万9000円台を割り込んだ。変異ウイルスを含めた国内での新型コロナウイルスの感染拡大が警戒されるなか、緊急事態宣言の発令などに伴う国内景気の停滞が株価の重荷となっている。また、企業の決算発表本格化を前に慎重なムードが漂う。日銀の金融政策決定会合はこれまでの金融緩和政策の維持を決めたが、株式市場では事前に織り込まれ材料視されなかった。業種別では海運株の上昇が目立つものの、全体的に下げる業種が多く、個別銘柄も東証1部の6割に当たる1300あまりの銘柄が下落した。

 個別では、任天堂<7974>、ソニーグループ<6758>、レーザーテック<6920>などが軟調なほか、トヨタ自動車<7203>も冴えない、キーエンス<6861>も値を下げ、花王<4452>も売られた。ファナック<6954>も安い。正興電機製作所<6653>、カーブスホールディングス<7085>が大幅安、積水化学工業<4204>、ザッパラス<3770>なども大きく値を下げた。KLab<3656>、
カワチ薬品<2664>などの下げも目立った。
 半面、ファーストリテイリング<9983>が上昇、日本電産<6594>も買いが優勢だった。楽天グループ<4755>が堅調、東芝<6502>も上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが頑強、日本郵船<9101>も買われた。山洋電気<6516>がストップ高となり、ホクシン<7897>の物色人気が際立つ。永大産業<7822>も買いを集めた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、キッコマン <2801> 、太陽誘電 <6976> 、TDK <6762> 、コナミHD <9766> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約61円。うち40円はファストリ1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、信越化 <4063> 、ファナック <6954> 、日東電 <6988> 、第一三共 <4568> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約77円。

 東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)証券商品先物、(3)銀行業、(4)パルプ・紙、(5)鉄鋼。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)精密機器、(3)化学、(4)不動産業、(5)輸送用機器。

■個別材料株

△NESIC <1973>
 今期の営業最高益更新と増配予定を好感。
△キッコマン <2801>
 220万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△メディカルN <3645> [東証M]
 5月末を基準日として1→2の株式分割へ。
△タカトリ <6338> [東証2]
 上期経常を一転黒字に上方修正。
△山洋電 <6516>
 21年3月期業績は計画上振れ。
△岩崎電 <6924>
 21年3月期業績は計画上振れ。
△IHI <7013>
 21年3月期営業利益が計画上振れ。
△コスモスイニ <8844> [JQ]
 前期経常を一転黒字に上方修正、配当も無配→7円実施へ。
△サカイHD <9446> [JQ]
 株主優待制度を拡充。
△北海電 <9509>
 前期経常を一転26%増益に上方修正。

▼SMK <6798>
 今期経常は62%減益へ。
▼PCA <9629>
 今期経常は19%減益へ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)山洋電 <6516> 、(2)中発条 <5992> 、(3)ホクシン <7897> 、(4)岩崎電 <6924> 、(5)北恵 <9872> 、(6)モバファク <3912> 、(7)カーバイド <4064> 、(8)永大産業 <7822> 、(9)キムラユニテ <9368> 、(10)CEHD <4320> 。
 値下がり率上位10傑は(1)正興電 <6653> 、(2)フェイス <4295> 、(3)カーブスHD <7085> 、(4)マクロミル <3978> 、(5)積水化 <4204> 、(6)ザッパラス <3770> 、(7)KLab <3656> 、(8)PCA <9629> 、(9)大同工 <6373> 、(10)SMK <6798> 。

【大引け】

 日経平均は前日比134.34円(0.46%)安の2万8991.89円。TOPIXは前日比14.60(0.76%)安の1903.55。出来高は概算で11億5937万株。東証1部の値上がり銘柄数は749、値下がり銘柄数は1338となった。日経ジャスダック平均は3912.34円(3.27円安)。

[2021年4月27日]


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