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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):サイバー、日立金、アンジェス

サイバー <日足> 「株探」多機能チャートより
■サイバーエージェント <4751>  2,248円  +298 円 (+15.3%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 サイバーエージェント<4751>が大幅続伸。28日の取引終了後、21年9月期の連結業績予想について、売上高を5000億円から6000億円(前期比25.4%増)へ、営業利益を300億~350億円から575億~625億円(同69.7~84.5%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を9円25銭(株式分割考慮)から10円(同)へ引き上げたことが好感された。同社は広告事業とゲーム事業で利益を積み上げ、中長期の柱にすべくメディア事業に投資をしているが、ゲーム事業で21年第2四半期に提供を開始した新規2タイトルの初速の良さや、一部新型コロナウイルスの影響を受けながらも広告事業の業績が想定よりも上回っていることが上方修正の要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(20年10月~21年3月)決算は、売上高2944億9700万(前年同期比20.3%増)、営業利益329億3200万円(同62.8%増)だった。

■日立金属 <5486>  2,120円  +225 円 (+11.9%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 日立金属<5486>が続急騰し年初来高値を更新した。28日の取引終了後、米投資ファンドのベインキャピタルが主導するBCJ-52が、同社株の全株式取得を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格2181円を意識した展開となった。買付予定数は5682万1201株を下限(上限設定なし)としており、買付期間は未定。TOB成立後、日立金属は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は、同社株式を4月28日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■ポーラHD <4927>  2,833円  +233 円 (+9.0%)  本日終値
 ポーラ・オルビスホールディングス<4927>が急反発し年初来高値を更新。28日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高435億6100万円(前年同期比0.6%増)、営業利益43億700万円(同2.1倍)、最終利益39億3900万円(前年同期12億4600万円の赤字)と、大幅営業増益となったことが好感された。中国ECや韓国免税店の高成長継続でポーラ海外事業が好調なほか、各ブランドのEC売上が伸長し業績を牽引。加えて、原価の低減や販売関連費の削減、円安に伴う為替差益の計上なども寄与した。なお、21年12月期通期業績予想は、売上高1900億円(前期比7.8%増)、営業利益190億円(同38.2%増)、純利益113億円(同2.4倍)の従来見通しを据え置いている。

■アンジェス <4563>  994円  +74 円 (+8.0%)  本日終値
 アンジェス<4563>が急騰。新型コロナウイルスワクチンを担当する河野行革担当大臣が29日の民放番組で国産ワクチンの承認見通しに関して、「早くいけば年内にも、というところがあるように聞いている」と発言。これを受け、ワクチン開発を進めるアンジェスに連想買いが流入した。また、国産ワクチンを開発している企業には塩野義製薬<4507>、明治ホールディングス<2269>傘下のKMバイオロジクスと第一三共<4568>などがある。

■富士通 <6702>  17,405円  +1,215 円 (+7.5%)  本日終値
 富士通<6702>は一時9.2%高の1万7680円まで上昇し、年初来高値を更新した。同社は28日の取引終了後に21年3月期決算を発表し、営業利益が2663億2400万円(前の期比25.9%増)と、従来予想の2370億円から上振れて着地。続く22年3月期の同利益予想は前期比3.3%増の2750億円で、連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好感されたようだ。あわせて、発行済み株数の2.01%に当たる400万株、または500億円を上限に自己株式の取得を行うと発表した。取得期間は2021年5月6日から22年3月31日まで。株主還元の充実と資本効率の向上を図ることが目的としている。

■マックス <6454>  1,673円  +102 円 (+6.5%)  本日終値
 28日に決算を発表。「今期経常は4%増益、前期配当を2円増額・今期は2円増配へ」が好感された。
 マックス <6454> が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比7.8%減の68.2億円になったが、22年3月期は前期比4.0%増の71億円に伸びる見通しとなった。同時に、前期の年間配当を46円→48円(前の期は46円)に増額し、今期も前期比2円増の50円に増配する方針とした。
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■双日 <2768>  326円  +19 円 (+6.2%)  本日終値
 双日<2768>が後場上げ幅を拡大。午後0時30分に発表した22年3月期連結業績予想で、最終利益を530億円(前期比96.3%増)と大幅増益を見込み、年間配当予想を前期比4円増の14円を予定していることが好感された。会社側では、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の普及などにより、経済活動の回復を見込むなか、航空関連やリテール関連は回復に時間を要するものの、足もとで回復が見られることや、自動車や化学に加え、鉄鋼需要や石炭市況の緩やかな回復を見込むことなどが利益を押し上げる見通しだ。なお、21年3月期決算は、売上高1兆6024億円(前の期比8.7%減)、最終利益270億100万円(同55.6%減)だった。同時に、上限を5000万株(発行済み株数の4.17%)、または150億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は5月1日から9月30日まで。中期経営計画で創出した基礎的キャッシュフローの黒字を成長投資に振り向けるにあたり、一部を株主に還元することが目的という。

■森永乳業 <2264>  5,980円  +340 円 (+6.0%)  本日終値
 28日に業績修正を発表。「前期経常を14%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額」が好感された。
 森永乳業 <2264> が4月28日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の265億円→301億円(前の期は258億円)に13.6%上方修正し、増益率が2.4%増→16.4%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
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■博報堂DY <2433>  1,841円  +104 円 (+6.0%)  本日終値
 28日に業績修正を発表。「前期経常を50%上方修正」が好感された。
 博報堂DYホールディングス <2433> が4月28日大引け後(15:00)に業績修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の330億円→495億円(前の期は581億円)に50.0%上方修正し、減益率が43.2%減→14.8%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒博報堂DYの詳しい業績推移表を見る

■FPG <7148>  725円  +39 円 (+5.7%)  本日終値
 28日に決算を発表。「1-3月期(2Q)経常は55%増益」が好感された。
 FPG <7148> が4月28日大引け後(16:30)に決算を発表。21年9月期第2四半期累計(20年10月-21年3月)の連結経常利益は前年同期比0.3%増の32.2億円となり、通期計画の40億円に対する進捗率は80.7%となり、5年平均の79.5%とほぼ同水準だった。
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