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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 NT倍率は先物中心限月で6営業日ぶりに上昇


大阪6月限
日経225先物 28040 +560 (+2.03%)
TOPIX先物 1881.0 +25.5 (+1.37%)

 日経225先物(6月限)は前日比560円高の2万8040円で取引を終了。寄り付きは2万7830円と、シカゴ先物清算値(2万7700円)を上回ってのギャップスタートとなった。SQに絡んだ商いが買い越しだった影響もあり、現物の寄り付き直後には2万7950円まで上昇。買い一巡後は2万7720円まで軟化する場面も見られたが、日経平均株価はSQ値概算(2万7748円22銭)辺りでの底堅さが意識されるなか、前引けにかけて強い動きとなり、ランチタイムで2万8000円を回復。決算ピークで商いが膨らみづらい需給状況のなか、先物主導による断続的なインデックス買いでリバウンド基調を強め、後場半ばには2万8150円まで上昇幅を広げる場面も見られた。 

 SQに絡んだ売買では日経平均型で1銘柄当たり4万株程度、TOPIX型では2万8000株~56万株(1000株~2万株のバスケットが28本)程度の買い越しと観測されており、ギャップアップで指数を押し上げる一因となった。その後もグローベックスの米株先物の底堅い値動きのほか、台湾加権指数の反発などが、ハイテク株の買い戻しに向かわせたようである。ただし、SQに絡んだ商いが加わっているものの、東証1部の売買代金は2兆8800億円程度と3兆円を下回っており、ボラティリティの高い状況においてはポジションを取りづらくさせている。

 NT倍率は先物中心限月で14.90倍と6営業日ぶりに上昇。しかし、これまでの保ち合いレンジの下限レベルである15.00倍を明確に上回ってくるまでは、戻り場面においてはNTショートのポジション構築を想定。決算発表時期を通過したことにより、来週以降は機関投資家も動きやすくなるため、グロースからバリューシフトを強めてくるかを見極めたいところであろう。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが6400枚、ソジェンが990枚程度の売り越しに対して、野村が6030枚、ゴールドマンが1380枚程度の買い越しだった。売り方は裁定買い(先物売り・現物買い)によるオペレーション、野村経由の買いはレバETFのヘッジ買いとみられる。TOPIX先物はBofAが1570枚、クレディスイスが860枚程度の売り越しに対して、野村が1360枚、ドイツが1020枚程度の買い越しだった。

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