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【材料】ビジネス・ブレークスルー---21年3月期増収・大幅な増益、売上高は10期連続で過去最高を更新

ブレクスルー <日足> 「株探」多機能チャートより

ビジネス・ブレークスルー<2464>は14日、2021年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比5.1%増の58.88億円、営業利益が同25.1%増の2.00億円、経常利益が同7.7%増の2.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同128.5%増の1.00億円となった。

売上高は、コロナ禍による緊急事態宣言等の影響により、第1四半期において前年同期と比較して減少してスタートしたが、企業研修のオンライン化ニーズを取り込み、インターナショナルスクールでは授業のオンライン化が円滑に対応できたことにより第2四半期から増加傾向が続き、通期として10期連続で過去最高を更新した。

オンラインで運営するBBT大学経営学部、BBT大学大学院は、2020年の春期入学者、秋期入学者の合計が学部・大学院合わせて271名となり、前年の204名と比較して大幅に増加した。2021年春期においては166名が入学した。豪州のBOND大学と共同運営するBOND-BBT MBAプログラムにおいても、2020年9月期入学者が過去5年で最多の40名となり、2021年1月期の入学者数も38名と高水準を維持している。法人に対する研修・人材育成サービスは、集合研修からオンライン研修への需要シフト、個人別のオーダーメイドメニューやDX推進カリキュラムの新設等により新規案件が増加し、新たに58社と取引を開始した。

インターナショナルスクール(AJIS、SH)は、2020年3月以降、速やかにオンライン授業へ切り替え、6月末までは幼稚部以上の生徒を対象に通学を停止し、100%オンライン教育に切替えた。新型コロナウイルス感染防止対策を実施し、大きな支障なく運営している。先行投資としてAJIS光が丘キャンパスの改修工事を実施し、約0.13億円の一時費用を計上したが、前年と同水準の利益を確保している。1歳から5歳を対象とするバイリンガルプリスクール(AJB)は、政府・都の緊急事態宣言に応えて運営規模を縮小した影響で、2020年4月~5月の期間は減収、減益だったが、6月1日以降は通常運営を再開し、通期で前年並みの売上、利益水準を確保した。2020年4月に9拠点目となる「AJB中野キャンパス」を開校、更に10拠点目となる「AJB下目黒キャンパス」の2021年4月開校のための設備投資を行い、2拠点で合計約1.28億円の先行費用を投下した。AJIS、AJB、SHそれぞれの運営会社を合併する組織再編を行い、運営の効率化及び教育システムの共有化を進めた。

2022年3月期通期については、売上高は前期比16.0%増の68.33億円、営業利益は同59.3%増の3.19億円、経常利益は同49.9%増の3.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同23.1%増の1.23億円を見込んでいる。

《EY》

 提供:フィスコ

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