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【市況】25日の米国市場ダイジェスト:NYダウ81ドル安、最高値圏では売り圧力も

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ81ドル安、最高値圏では売り圧力も

米国株式市場は反落。ダウ平均は81.52ドル安の34312.46ドル、ナスダックは3.99ポイント安の13657.18で取引を終了した。新型コロナワクチンの普及による経済活動の正常化への期待から寄り付き後、上昇。経済再開で恩恵を受ける銘柄や、長期金利が1.6%を下回って推移していることを受け、ハイテク株にも買いが入った。ただ、取引開始後に発表された5月の消費者信頼感指数と4月の新築住宅販売件数が市場予想を下回ると買いの勢いは鈍った。ダウは高値圏では利益確定の売りも出やすく、ナスダックは前日の終値近辺でもみ合う展開となった。セクター別では、耐久消費財・アパレルが買われた一方で、エネルギーや銀行が売られた。

バイオ医薬のモデルナ(MRNA)は、新型コロナワクチンが10代の若者に対しても極めて有効であることが示されたとして、食品医薬品局(FDA)に使用許可を申請することを明らかにし、上昇。新型コロナワクチンの普及で旅行・レジャーを楽しむ人が増えるとの見方から、ロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)などのクルーズ会社が上昇したほか、ボーイング(BA)、ウォルト・ディズニー(DIS)も上昇した。長期金利の低下でゴールドマン・サックス(GS)など銀行株は軟調だった。

連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は、インフレが高進しても、景気回復を維持しながら対処できるとの考えを示した。また、アメリカ経済の見通しは極めて良好であり、成長率が7%に達する可能性もあり得ると述べた。

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■NY為替:米指標下振れや国債入札受けた長期金利低下でドル売りに

25日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円07銭まで上昇後、108円70銭まで下落し、108円77銭で引けた。米国の住宅価格指数の上振れを受けて長期金利が上昇し、ドル買いが先行。その後、4月新築住宅販売件数や5月消費者信頼感指数の下振れ、2年債入札の順調な結果を受けて長期金利が低下し、ドル売りに転じた。

ユーロ・ドルは1.2266ドルまで上昇後、一時1.2227ドルまで下落し、1.2249ドルて引けた。独・5月IFO企業景況感指数の予想を上回る上昇でユーロ買い先行後、利益確定売りか。ユーロ・円は133円61銭まで上昇後、133円17銭まで下落した。ポンド・ドルは1.4172ドルから一時1.4116ドルまで下落。ドル・スイスフランは0.8951フランから0.8975フランでもみ合った。



■NY原油:もみ合いで66.07ドル、米国株高一服で上げ渋る

NY原油先物7月限は、もみ合い(NYMEX原油7月限終値:66.07 ↑0.02)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比+0.02ドルの66.07ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは65.41ドル-66.51ドル。ロンドン市場で65.41ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて66.51ドルまで買われた。ただ、米国株式は伸び悩んだことから、通常取引終了後の時間外取引で65.78ドルまで下落している。



■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 42.01ドル -0.62ドル(-1.45%)
モルガン・スタンレー(MS) 88.86ドル -0.83ドル(-0.93%)
ゴールドマン・サックス(GS)364.51ドル -3.78ドル(-1.03%)
インテル(INTC) 56.87ドル -0.09ドル(-0.16%)
アップル(AAPL) 126.90ドル -0.20ドル(-0.16%)
アルファベット(GOOG) 2409.07ドル +2.40ドル(+0.10%)
フェイスブック(FB) 327.79ドル +3.16ドル(+0.97%)
キャタピラー(CAT) 237.17ドル -1.88ドル(-0.79%)
アルコア(AA) 35.15ドル -1.35ドル(-3.70%)
ウォルマート(WMT) 142.34ドル +0.58ドル(+0.41%)
《ST》

 提供:フィスコ

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