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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):富士石油、モリテック、カイノスなど

モリテック <日足> 「株探」多機能チャートより

モリテック<5986>:495円(+51円)
大幅反発。政府ではEV普及に向けて、2030年までに急速充電器を国内で3万基設置する目標を掲げることが分かったと一部で報じられている。給油所と同水準まで増やすことで手軽に充電できる環境を整え、ガソリン車からの移行を加速させていく方針。6月に策定する成長戦略に明記するようだ。EV充電スタンド関連の低位材料株として、短期資金の関心が向かう格好になっている。


BEENOS<3328>:3590円(+135円)
大幅続伸。前日に自己株式の取得実施を発表している、発行済み株式数の1.2%に当たる16万株、8億円を取得上限としており、取得期間は5月28日から6月30日まで。比較的取得期間が短いことで目先の需給インパクトを期待する動きが先行。また、前日には、航空便によるロシア向けの新配送サービスを独自に導入すること、Kametukuが運営するオンラインショップの海外向け販売をサポートすることなども発表している。


フィルカンパニー<3267>:3180円 カ -
ストップ高買い気配。前日に21年11月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の2億円から5.2億円、前期比4倍の水準に引き上げている。空中店舗フィル・パーク事業における「開発販売スキーム」として、過去最高の販売額となる売却契約の締結が背景となっている。テナントからの賃料収入が当初の想定よりも膨らむようだ。修正幅の大きさが買いインパクトにつながる形になっている。


EPSーHD<4282>:1628円 カ -
ストップ高買い気配。前日にMBOの実施を発表している。代表取締役が全株式を保有する新鷹が1株1800円でTOBを実施する。完全子会社化を目指しており、TOB成立後に同社は上場廃止となる。TOB価格は前日終値に対して35.5%のプレミアムとなっている。新規事業の創出やデジタルトランスフォーメーション対応など、多額の先行投資や大胆なビジネスモデルの転換を要する抜本的な成長施策を実行していく方針のようだ。


富士石油<5017>:284円(+65円)
大幅反発。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンが、5.03%を保有する大株主になったことが前日の大量保有報告書で明らかになっている。投資目的として、投資及び状況に応じて経営陣への助言や重要提案行為等を行うこととしている。経営への関与を示していることで、PBR0.4倍台と割安に放置されている企業価値の向上が進むとの思惑が先行しているようだ。


ANAP<3189>:422円 カ -
ストップ高買い気配。ZOZO<3092>が運営するZOZOTOWNの中国版「ZOZO」で商品の販売を開始したと発表している。中国版の商品在庫は日本国内の物流センターで管理し、中国から注文が入った商品は同センターから発送する。また、越境ECに関する法律や政策など定められた条件はZOZOグループがクリアする。中国版での販売開始で利益拡大が期待できるとの見方から、買いが殺到しているようだ。


カイノス<4556>:1501円(-177円)
大幅に5日ぶり反落。東証が28日から信用取引に関する規制措置を強化したことが嫌気され、売り優勢となっている。新規の売付及び買付に係る委託保証金率が50%以上(うち現金20%以上)に引き上げられた。日証金も増担保金徴収措置を実施している。規制強化で売買が冷え込むとの警戒感が広がっているほか、カイノス株は前日に年初来高値を付けるなど急騰しており、利益確定売りも重なっているとみられる。


TKP<3479>:2396円(+126円)
大幅に反発。アパホテル社長の元谷芙美子氏が社外取締役に就任したと発表している。成長戦略であるビジネスホテル事業の強化が目的。併せて元谷氏と責任限定契約を締結している。元谷氏はアパホテル親会社のアパホールディングス(東京都港区)の取締役も務めており、社外取締役への就任でティーケーピーの収益基盤が強化される可能性があるとの期待から買われているようだ。
《ST》

 提供:フィスコ

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