日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
29日の東京株式市場は、売り優勢の展開で日経平均株価は続落する可能性が高そうだ。前日の米国株市場では主要株指数が高安まちまちの展開だった。新型コロナウイルス変異株の感染が世界的に広がっていることを懸念して景気敏感株に売りがかさみ、NYダウは反落となったが、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数やS&P500指数は上昇、いずれも過去最高値を更新した。米長期金利が1.5%を下回るなど低下基調にあることがグロース株セクターには追い風となった。エヌビディア<
NVDA>やマイクロンテクノロジー<
MU>など半導体主力株に買いが優勢となっており、東京市場でも半導体関連セクターにポジティブに働く。ただ、国内でも東京都などで新型コロナ感染者数が再び増勢基調にある。全体相場は景気敏感セクター中心に新型コロナへの警戒感から上値が押さえられそうだ。月末安アノマリーも意識されるなかで積極的に上値を買い進む動きは見込みにくい。
28日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比150ドル57セント安の3万4283ドル27セントと3日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同140.120ポイント高の1万4500.508だった。
日程面では、きょうは5月の有効求人倍率、5月の完全失業率、5月の商業動態統計速報値など。また、東証マザーズにオムニ・プラス・システム・リミテッド<
7699>、Waqoo<
4937>、BlueMeme<
4069>が新規上場する。海外では4月の米S&Pコアロジック・ケースシラー住宅価格指数、6月の米消費者信頼感指数など。
出所:
MINKABU PRESS