米株
【市況】ダウ平均は５日続落 上昇して始まるも維持できず アップルに売り＝米国株概況
NY株式10日（NY時間16:28）
ダウ平均 34607.72（-271.66 -0.78%）
S&P500 4458.58（-34.70 -0.77%）
ナスダック 15115.50（-132.75 -0.87%）
CME日経平均先物 29990（大証終比：-170 -0.57%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は５日続落。序盤は買いが先行しダウ平均も反発して始まったものの、買い一巡後は戻り売りが強まり、ダウ平均は下げに転じた。きょうは米中首脳が電話会談を行っており、両国の緊張が緩和されるのではとの期待もあったようだ。しかし、さほど進展は無かったようだ。バイデン政権は、中国政府の産業補助金とそれによる米経済への悪影響について新たな調査の実施を検討と伝わっていた。
市場は景気回復への期待は根強いものの、デルタ株の感染拡大で回復が鈍化するのではとの懸念と、足元のインフレ上昇、そして、ＦＲＢの動きに神経質になっている模様。取引開始前に発表になっていた生産者物価（ＰＰＩ）も予想を上回っていた。来週は米消費者物価指数（ＣＰＩ）が発表されるが、高い伸びが予想されている。
市場からは年末の株式相場に関して強弱まちまちの見方が出ている。強気の見方ではバイデン政権が政府機関や一部大手企業の従業員に対して、ワクチン接種義務の方針を打ち出しており、デルタ株の感染の影響は限定的になるとの楽観的な見方も出ている。一方で景気回復は期待ほどの強さにならないとの慎重な見方も根強い状況。そのような中で市場も上値追いには慎重になっており、次第に様子見の雰囲気が強まって来ているようだ。
きょうは原油相場の買い戻しが優勢となり、エネルギー株が上昇。金属などその他のコモディティ相場も上昇が強まっており、素材関連株も上昇した。一方、銀行が下落しているほか、ＩＴ・ハイテク株も利益確定売りに押される展開。産業はまちまちの動き。
ダウ採用銘柄ではアップル<AAPL>が下落しているほか、ユナイテッド・ヘルス<UNH>、ウォルグリーン<WBA>、セールスフォース<CRM>が軟調。一方、インテル<INTC>、マクドナルド<MCD>、ホームデポ<HD>が上昇。
アップル<AAPL>は途中から下げに転じた。 エピック・ゲームスがアップルのアップストアの取引慣行は反トラスト法で規制されるべきと訴えていた問題で、米裁判所は、反トラスト法に抵触するとして、エピックの主張を認める判決を下した。
ナスダックも終盤になって下げ幅を拡大している。アップル<AAPL>が下落しているほか、テスラ<TSLA>、アルファベット<GOOG>、モデルナ<MRNA>が下落。
食品チェーンのクローガー<KR>が下落。取引開始前に５－７月期決算（第２四半期）を発表し好調な内容だった。ただ、市場からはバイサイド（投資家）の事前の期待がかなり高まっていたことから、好決算ではあったものの失望感が大きかったのではとのコメントも聞かれた。
決済プラットホームを手掛けるアファーム<AFRM>が大幅高。５－７月期決算（第４四半期）が好調で、アナリストからの目標株価引き上げも伝わっていた。
ＡＩを活用したマルチテナント型のクラウドサービスを提供するスモー・ロジック<SUMO>が下落。５－７月期決算（第２四半期）を発表し、好調な内容だったものの、北米での成長に向けた進捗度合いに不満を示しされていた。
眼患者向け治療薬を手掛けるアイヴェリック<ISEE>が大幅高。バイオ医薬品のアペリス<APLS>が失明を引き起こす眼疾患向けに同社の「ペグセタコプラン」の効果に対する２つの後期検証研究のうち１つしか主要目標に達しなかったことを明らかにしたことが買い手掛かりとなっている。
レストランおよびアミューズメントのデイブ＆バスターズ<PLAY>が好決算を受け上昇。アミューズメント部門が好調だった。
クローガー<KR> 42.67（-3.46 -7.50%）
アファーム<AFRM> 123.70（+31.64 +34.37%）
スモー・ロジック<SUMO> 18.21（-1.91 -9.49%）
アイヴェリック<ISEE> 14.12（+5.43 +62.49%）
アペリス<APLS> 34.93（-20.68 -37.19%）
デイブ＆バスターズ<PLAY> 35.85（+0.41 +1.16%）
アルファベット（C）<GOOG> 2838.42（-59.85 -2.07%）
フェイスブック<FB> 378.69（+0.69 +0.18%）
ネットフリックス<NFLX> 598.72（+1.18 +0.20%）
テスラ<TSLA> 736.27（-18.59 -2.46%）
アマゾン<AMZN> 3469.15（-15.01 -0.43%）
エヌビディア<NVDA> 224.78（+3.01 +1.36%）
ＡＭＤ<AMD> 105.20（-0.95 -0.89%）
ツイッター<TWTR> 61.56（-0.90 -1.44%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH> 403.91（-9.19 -2.22%）
メルク<MRK> 73.45（-0.37 -0.50%）
マクドナルド<MCD> 239.18（+0.57 +0.24%）
マイクロソフト<MSFT> 295.71（-1.54 -0.52%）
ホームデポ<HD> 331.95（+0.18 +0.05%）
ボーイング<BA> 210.30（-3.64 -1.70%）
ベライゾン<VZ> 54.23（-0.21 -0.39%）
ビザ<V> 224.91（-2.58 -1.13%）
ハネウェル<HON> 222.37（-0.56 -0.25%）
ナイキ<NKE> 163.59（+0.25 +0.15%）
トラベラーズ<TRV> 156.36（-1.60 -1.01%）
ディズニー<DIS> 184.12（-1.79 -0.96%）
ダウ・インク<DOW> 60.41（+0.13 +0.22%）
セールスフォース<CRM> 257.20（-3.54 -1.36%）
シスコシステムズ<CSCO> 57.89（-0.71 -1.21%）
シェブロン<CVX> 96.07（+0.07 +0.07%）
コカ・コーラ<KO> 55.61（-0.25 -0.45%）
ゴールドマン<GS> 403.48（-1.10 -0.27%）
キャタピラー<CAT> 205.01（-0.41 -0.20%）
ウォルマート<WMT> 145.89（-0.53 -0.36%）
ウォルグリーン<WBA> 49.45（-1.12 -2.21%）
インテル<INTC> 53.84（+0.44 +0.82%）
アメックス<AXP> 158.72（-0.67 -0.42%）
アムジェン<AMGN> 213.75（-1.83 -0.85%）
アップル<AAPL> 148.97（-5.10 -3.31%）
Ｐ＆Ｇ<PG> 144.13（+0.14 +0.10%）
ＪＰモルガン<JPM> 157.36（-1.83 -1.15%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ> 166.97（-1.10 -0.65%）
ＩＢＭ<IBM> 137.02（-0.72 -0.52%）
３Ｍ<MMM> 184.55（-1.20 -0.65%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 34607.72（-271.66 -0.78%）
S&P500 4458.58（-34.70 -0.77%）
ナスダック 15115.50（-132.75 -0.87%）
CME日経平均先物 29990（大証終比：-170 -0.57%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は５日続落。序盤は買いが先行しダウ平均も反発して始まったものの、買い一巡後は戻り売りが強まり、ダウ平均は下げに転じた。きょうは米中首脳が電話会談を行っており、両国の緊張が緩和されるのではとの期待もあったようだ。しかし、さほど進展は無かったようだ。バイデン政権は、中国政府の産業補助金とそれによる米経済への悪影響について新たな調査の実施を検討と伝わっていた。
市場は景気回復への期待は根強いものの、デルタ株の感染拡大で回復が鈍化するのではとの懸念と、足元のインフレ上昇、そして、ＦＲＢの動きに神経質になっている模様。取引開始前に発表になっていた生産者物価（ＰＰＩ）も予想を上回っていた。来週は米消費者物価指数（ＣＰＩ）が発表されるが、高い伸びが予想されている。
市場からは年末の株式相場に関して強弱まちまちの見方が出ている。強気の見方ではバイデン政権が政府機関や一部大手企業の従業員に対して、ワクチン接種義務の方針を打ち出しており、デルタ株の感染の影響は限定的になるとの楽観的な見方も出ている。一方で景気回復は期待ほどの強さにならないとの慎重な見方も根強い状況。そのような中で市場も上値追いには慎重になっており、次第に様子見の雰囲気が強まって来ているようだ。
きょうは原油相場の買い戻しが優勢となり、エネルギー株が上昇。金属などその他のコモディティ相場も上昇が強まっており、素材関連株も上昇した。一方、銀行が下落しているほか、ＩＴ・ハイテク株も利益確定売りに押される展開。産業はまちまちの動き。
ダウ採用銘柄ではアップル<AAPL>が下落しているほか、ユナイテッド・ヘルス<UNH>、ウォルグリーン<WBA>、セールスフォース<CRM>が軟調。一方、インテル<INTC>、マクドナルド<MCD>、ホームデポ<HD>が上昇。
アップル<AAPL>は途中から下げに転じた。 エピック・ゲームスがアップルのアップストアの取引慣行は反トラスト法で規制されるべきと訴えていた問題で、米裁判所は、反トラスト法に抵触するとして、エピックの主張を認める判決を下した。
ナスダックも終盤になって下げ幅を拡大している。アップル<AAPL>が下落しているほか、テスラ<TSLA>、アルファベット<GOOG>、モデルナ<MRNA>が下落。
食品チェーンのクローガー<KR>が下落。取引開始前に５－７月期決算（第２四半期）を発表し好調な内容だった。ただ、市場からはバイサイド（投資家）の事前の期待がかなり高まっていたことから、好決算ではあったものの失望感が大きかったのではとのコメントも聞かれた。
決済プラットホームを手掛けるアファーム<AFRM>が大幅高。５－７月期決算（第４四半期）が好調で、アナリストからの目標株価引き上げも伝わっていた。
ＡＩを活用したマルチテナント型のクラウドサービスを提供するスモー・ロジック<SUMO>が下落。５－７月期決算（第２四半期）を発表し、好調な内容だったものの、北米での成長に向けた進捗度合いに不満を示しされていた。
眼患者向け治療薬を手掛けるアイヴェリック<ISEE>が大幅高。バイオ医薬品のアペリス<APLS>が失明を引き起こす眼疾患向けに同社の「ペグセタコプラン」の効果に対する２つの後期検証研究のうち１つしか主要目標に達しなかったことを明らかにしたことが買い手掛かりとなっている。
レストランおよびアミューズメントのデイブ＆バスターズ<PLAY>が好決算を受け上昇。アミューズメント部門が好調だった。
クローガー<KR> 42.67（-3.46 -7.50%）
アファーム<AFRM> 123.70（+31.64 +34.37%）
スモー・ロジック<SUMO> 18.21（-1.91 -9.49%）
アイヴェリック<ISEE> 14.12（+5.43 +62.49%）
アペリス<APLS> 34.93（-20.68 -37.19%）
デイブ＆バスターズ<PLAY> 35.85（+0.41 +1.16%）
アルファベット（C）<GOOG> 2838.42（-59.85 -2.07%）
フェイスブック<FB> 378.69（+0.69 +0.18%）
ネットフリックス<NFLX> 598.72（+1.18 +0.20%）
テスラ<TSLA> 736.27（-18.59 -2.46%）
アマゾン<AMZN> 3469.15（-15.01 -0.43%）
エヌビディア<NVDA> 224.78（+3.01 +1.36%）
ＡＭＤ<AMD> 105.20（-0.95 -0.89%）
ツイッター<TWTR> 61.56（-0.90 -1.44%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH> 403.91（-9.19 -2.22%）
メルク<MRK> 73.45（-0.37 -0.50%）
マクドナルド<MCD> 239.18（+0.57 +0.24%）
マイクロソフト<MSFT> 295.71（-1.54 -0.52%）
ホームデポ<HD> 331.95（+0.18 +0.05%）
ボーイング<BA> 210.30（-3.64 -1.70%）
ベライゾン<VZ> 54.23（-0.21 -0.39%）
ビザ<V> 224.91（-2.58 -1.13%）
ハネウェル<HON> 222.37（-0.56 -0.25%）
ナイキ<NKE> 163.59（+0.25 +0.15%）
トラベラーズ<TRV> 156.36（-1.60 -1.01%）
ディズニー<DIS> 184.12（-1.79 -0.96%）
ダウ・インク<DOW> 60.41（+0.13 +0.22%）
セールスフォース<CRM> 257.20（-3.54 -1.36%）
シスコシステムズ<CSCO> 57.89（-0.71 -1.21%）
シェブロン<CVX> 96.07（+0.07 +0.07%）
コカ・コーラ<KO> 55.61（-0.25 -0.45%）
ゴールドマン<GS> 403.48（-1.10 -0.27%）
キャタピラー<CAT> 205.01（-0.41 -0.20%）
ウォルマート<WMT> 145.89（-0.53 -0.36%）
ウォルグリーン<WBA> 49.45（-1.12 -2.21%）
インテル<INTC> 53.84（+0.44 +0.82%）
アメックス<AXP> 158.72（-0.67 -0.42%）
アムジェン<AMGN> 213.75（-1.83 -0.85%）
アップル<AAPL> 148.97（-5.10 -3.31%）
Ｐ＆Ｇ<PG> 144.13（+0.14 +0.10%）
ＪＰモルガン<JPM> 157.36（-1.83 -1.15%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ> 166.97（-1.10 -0.65%）
ＩＢＭ<IBM> 137.02（-0.72 -0.52%）
３Ｍ<MMM> 184.55（-1.20 -0.65%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
