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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

コーセル <日足> 「株探」多機能チャートより

■コーセル <6905>  998円 (-139円、-12.2%)

 東証1部の下落率3位。コーセル <6905> が3日ぶりに反落。同社は15日取引終了後に、22年5月期第1四半期(5月21日~8月20日)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比35.7%減の7億800万円となり、上半期計画19億1800万円に対する進捗率は36.9%にとどまった。売上高は同4.8%増の71億2000万円で着地。ファクトリーオートメーション(FA)や半導体製造装置、通信機器関連の需要が堅調に推移したことが増収につながった一方、利益面では部品材料の値上げによる材料費率の上昇や為替差損を計上したことが影響した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ヘリオス <4593>  2,183円 (-208円、-8.7%)

 ヘリオス <4593> が3日ぶりに急反落。15日取引終了後、海外募集による330万株の新株発行を実施すると発表。新株発行が発行済み株式数の約6.4%となることから、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。なお、発行価格は2175円で、約67億円の調達資金については、医薬品の研究開発費などに充てるという。

■丸三証券 <8613>  664円 (-30円、-4.3%)

 丸三証券 <8613> が大幅続落。15日の取引終了後、従来未定としていた22年3月期の中間配当を11円実施する予定と発表。前年同期の13円50銭から2円50銭の減配となり、これが嫌気された。前年同期は有価証券売却益の発生などを踏まえ配当を大幅に増やしていた。なお、下期配当は引き続き未定としている。

■STIFHD <2932>  3,840円 (-165円、-4.1%)

 STIフードホールディングス <2932> [東証2]が4日続落。同社は15日取引終了後、公募増資と売り出しを実施することを発表しており、1株当たり利益の希薄化や株式需給の悪化が警戒された。20万株の公募増資と30万株の売り出し、上限7万5000株のオーバーアロットメントの売り出し・第三者割当増資を実施する。調達金額は約10億6400万円で、新工場増設のための投融資資金などに充てる。発行済み株式数は最大で5%増える見込み。発行・売り出し価格は9月29日から10月5日までのいずれかの日に決定する。

■東京エレクトロン <8035>  54,750円 (-1,720円、-3.1%)

 東京エレクトロン <8035> が反落。前日15日まで15連騰と記録的な上昇をみせていたが、16日は朝方高く始まったものの、その後は売りに押されマイナス圏に沈んだ。ディスコ <6146> 、アドバンテスト <6857> なども冴えない動きとなった。前日の米国株市場では半導体関連株が買われ全体相場に貢献したが、東京市場では米ハイテク株が軟調な地合いのさなかに半導体セクターへの買いが続いていたこともあって、16日は利益確定の動きが優勢となった。ここ最近の東エレクを筆頭とする半導体製造装置関連株の上昇は、リターンリバーサルを見込んだ海外資金の実需買いなどが主軸とみられており、それが足もと一巡した可能性もある。

■学情 <2301>  1,253円 (-38円、-2.9%)

 学情 <2301> が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は15日、同社株のレーティングを「バイ」から「ホールド」に引き下げた。目標株価は1900円から1500円に見直した。若年採用の好環境に支えられた「Re就活」を中心とする中長期的利益成長への注目は変わらないが、MSワラント発行に伴う希薄化、業界平均PERに対するディスカウントを反映すると株価上昇余地は乏しいとみている。21年10月期の連結営業利益予想は前期比34.6%増の16億円(会社予想15億7000万円)で据え置くが、22年10月期の同利益は従来予想の20億円から19億円に若干下方修正している。

※16日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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