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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり急反落、中国恒大の株価急落受け売り優勢 (10月21日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  29152.74
高値  29220.82(10:37)
安値  28688.78(14:45)
大引け 28708.58(前日比 -546.97 、 -1.87% )

売買高  10億4191万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆4488億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり急反落、下げ幅は500円超に
 2.中国不動産大手の恒大集団の株価急落受けリスクオフ
 3.アジア株安も市場のセンチメント悪化を助長する形に
 4.33業種すべてが下落し、値下がり銘柄数が8割占める
 5.時価総額上位の主力株が軒並み安で全体指数押し下げ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比152ドル高と続伸した。ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>など好決算銘柄を中心に買いが優勢となった。

 東京市場では、朝方から買い手控えムードで日経平均株価は売りに押されてのスタート。後場に入ると急速に下げ幅を広げ波乱含みの下げとなった

 21日の東京市場は、大きく売り優勢に傾いた。前日の米国株市場でNYダウが続伸し一時最高値を上回る場面があったが、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数が上昇一服となったことで買いが見送られる展開となった。後場に入ると中国不動産大手の恒大集団が香港株市場で急落したことで、リスク警戒ムードが高まり先物主導で大幅な下げを強いられた。日経平均は一時2万8600円台まで売り込まれ、大引けも500円を超える下げでほぼ安値引けとなった。アジア株安などが重荷となり買い手控えムードが強い。業種別では33業種すべてがマイナス、個別でも値下がり銘柄数は1800近くに及び、東証1部全体の8割強の銘柄が下落した。特に時価総額上位の主力株が軒並み安に売られ全体指数を押し下げる形となった。

 個別では、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が売られたほか、ファーストリテイリング<9983>も大幅安。村田製作所<6981>が値を下げ、リクルートホールディングス<6098>も下落した。日立製作所<6501>、塩野義製薬<4507>なども軟調。シンプレクス・ホールディングス<4373>が急落したほか、ミダックホールディングス<6564>や、クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>なども大幅に値を下げた。
 半面、ベイカレント・コンサルティング<6532>が堅調、富士フイルムホールディングス<4901>、KDDI<9433>もしっかり。サインポスト<3996>がストップ高に買われたほか、ブイキューブ<3681>も商いを伴い大幅高。コア<2359>も値を飛ばした。エンビプロ・ホールディングス<5698>、ベクトル<6058>なども物色人気となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、富士フイルム <4901> 、大日印 <7912> 、セブン&アイ <3382> 、東海カ <5301> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約15円。うち12円はKDDI1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、SBG <9984> 、アドテスト <6857> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約232円。

 東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)パルプ・紙、(3)水産・農林業、(4)非鉄金属、(5)鉱業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)空運業、(2)精密機器、(3)電気機器、(4)輸送用機器、(5)海運業。

■個別材料株

△コア <2359>
 コアビジネス好調で上期業績上振れ 。
△アールプラン <2983> [東証M]
 「Fの家」グッドデザイン賞受賞でブランド価値向上に期待。
△川本産業 <3604> [東証2]
 22年3月期見通し上方修正。
△ブイキューブ <3681>
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が買い推奨。
△GW <3936> [東証M]
 「Game Tomodachi」は10月26日にリリース決定。
△サインポスト <3996>
 「ファミマが郵便局に無人店舗」との報道で思惑。
△ヒトコムHD <4433>
 水戸証券が投資判断を「A」に引き上げ。
△レンティア <7081> [JQ]
 新たに株主優待制度を導入。
△タカノ <7885>
 オフィス家具需要底堅く22年3月期業績予想を上方修正。
△USENHD <9418>
 ライトアップ <6580> と事業性融資商品の提供開始。

▼カカクコム <2371>
 22年3月期見通し下方修正。
▼エネチェンジ <4169> [東証M]
 東証が信用取引に関する臨時措置を実施。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)サインポスト <3996> 、(2)ブイキューブ <3681> 、(3)コア <2359> 、(4)ランド <8918> 、(5)リブセンス <6054> 、(6)USENHD <9418> 、(7)タカノ <7885> 、(8)サーバワクス <4434> 、(9)エンビプロ <5698> 、(10)ヒトコムHD <4433> 。
 値下がり率上位10傑は(1)シンプレクス <4373> 、(2)クリレスHD <3387> 、(3)ミダックHD <6564> 、(4)レーザーテク <6920> 、(5)オイシックス <3182> 、(6)エアトリ <6191> 、(7)IRジャパン <6035> 、(8)メイコー <6787> 、(9)RSテクノ <3445> 、(10)フォーバル <8275> 。

【大引け】

 日経平均は前日比546.97円(1.87%)安の2万8708.58円。TOPIXは前日比26.86(1.32%)安の2000.81。出来高は概算で10億4191万株。東証1部の値上がり銘柄数は323、値下がり銘柄数は1786となった。日経ジャスダック平均は3989.69円(31.35円安)。

[2021年10月21日]


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