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【材料】ジローが大幅安 住宅短期転売事業からの撤退を発表=米国株個別

 不動産情報サイトのジロー<ZG>が大幅安。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表したが、ITを活用した住宅短期転売事業から撤退すると発表した。価格設定のアルゴリズムの正確性が不十分で、安定した事業展開は不可能と判断したという。住宅短期転売事業「ジロー・オファーズ」で第3四半期に3.8億ドル余りの損失を計上。同事業は向こう数カ月で段階的に縮小させ、事業閉鎖に伴い、最大5.69億ドルの評価損を計上し、人員を25%削減する予定。

 なお、第3四半期の決算は、損失計上で1株損益は予想外の赤字となったほか、売上高も予想を下回った。ただ、第4四半期の売上高については、予想を上回る見通しを示している。

 市場からは、住宅短期転売事業の撤退で同社の将来性に大きな疑問が投げかけられている。アナリストからも「今回の発表は劇的で予想外の動きだ」とのコメントも出ている。同事業は過去3年間の会社構築の中心部分であり、経営陣はギャップを埋める必要があるとの指摘も聞かれた。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):-0.95ドル(予想:0.16ドル)
・売上高:17.4億ドル(予想:20.0億ドル)
・住宅売却:3032件(予想:3936件)
・住宅購入:9680件

(10-12月・第4四半期見通し)
・売上高:22.2~26.4億ドル(予想:19.3億ドル)
・EBITDA(調整後):-1.36~-1.86億ドル(予想:+0.99億ドル)

(NY時間10:41)
ジロー<ZG> 70.75(-14.73 -17.23%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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