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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 VIX指数上昇で神経質にさせるも、2万9500円接近では押し目狙いのスタンス


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 29680 -110 (-0.36%)
TOPIX先物 2041.0 -4.5 (-0.21%)
シカゴ先物 29745 -45
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 23日の米国市場はNYダウ S&P500が上昇する一方、ナスダックは下落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が再任される見通しとなったことを受けて米長期金利が上昇。利ざや改善が見込まれるJPモルガン・チェース<JPM>やゴールドマン・サックス<GS>など金融株が買われ、NYダウをけん引した。半面、金利上昇が嫌気されてアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>やエヌビディア<NVDA>など半導体株の一角が利食い売りに押され、ナスダックは下落した。S&P500業種別指数はエネルギー、銀行、保険が上昇する一方で、自動車・同部品、メディア、ソフトウエア・サービスが下落。

 シカゴ日経平均先物清算値は22日の大阪比45円安の2万9745円で取引を終えた。22日の日経225先物のナイトセッションは日中比30円高の2万9820円で始まり、2万9700円~2万9800円を挟んだ保ち合いを継続。終盤にかけて一時2万9920円まで上昇する場面がみられたものの、その後に2万9680円まで下落するなど荒い値動きだった。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする格好でやや売り先行で始まり、引き続き2万9500円処での底堅さを見極める展開になりそうだ。シカゴ先物が一時2万9505円まで下落した後に持ち直していることもあり、同水準は引き続き支持線として意識されよう。

 もっとも、祝日明けとなることで22日のナスダックの下落に対するポジション調整の動きなども想定されるため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などが重荷となる可能性はありそうだ。

 また、VIX指数は19.38に上昇した。一時20.91まで上げ幅を広げており、終値では直近戻り高値水準を下回っているものの、投資家心理を神経質にさせる可能性がある。短期的にショートを仕掛けてくる動きを想定しつつ、2万9500円に接近する局面では押し目狙いのロングスタンスは継続となろう。

 なお、22日のNT倍率は先物中心限月で14.56倍だった。本日はナスダックの下落影響によりNT倍率は低下する可能性はあるものの、テクニカル面では上向きのトレンドを形成している。14.50倍に近づく局面においては、NTロングでのスプレッド狙いの動きも意識されてきそうだ。

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