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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):郵船、モノタロウ、くら寿司

郵船 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ライフコーポレーション <8194>  3,405円  +145 円 (+4.5%)  本日終値
 ライフコーポレーション<8194>は反発。同社は11日取引終了後、22年2月期第3四半期累計(3~11月)連結営業利益は197億500万円(前年同期比6.8%減)と発表した。通期計画190億円(前期比30.6%減)を超過しており、これが好感されたもよう。新型コロナウイルス感染症の影響は依然合理的に見通すことが困難であるため、業績予想を据え置いたとしている。

■日本郵船 <9101>  9,700円  +410 円 (+4.4%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手海運株が軒並み高に買われ、上値追い基調を継続。きょうは全体相場がリスクオフの巻き戻しで戻り足を強めているが、ハイテク系グロース株が買い戻される一方、バリュー株に対する物色意欲も旺盛だ。大手海運3社はいずれもPERが3倍前後と超割安圏にあり、配当利回りも郵船と商船三井が8%台という高さでインカムゲイン狙いの買いも活発となっている。脱炭素に向けた取り組みに各社積極的でESG投資の観点からも国内外機関投資家の買いを誘っている。

■MonotaRO <3064>  2,173円  +91 円 (+4.4%)  本日終値
 MonotaRO<3064>は大幅続伸。11日の取引終了後に発表した12月度の月次業績で、売上高が前年同月比20.5%増の166億7800万円となり、順調に積み上がっていることが好感された。

■くら寿司 <2695>  3,910円  +155 円 (+4.1%)  本日終値
 くら寿司<2695>が4日続伸。岩井コスモ証券は11日、同社株の投資判断を「B+」から「A」に引き上げた。目標株価は4300円で据え置いた。同社の21年10月期の売上高は前の期比8.7%増の1475億9200万円と過去最高を更新した。非接触型の店舗「スマートくら寿司」などが売り上げ増に寄与した。店舗改装投資などもあり連結営業損益は赤字だったが、助成金収入もあり経常利益ベースでは増益を確保した。22年10月期は客単価のアップを図り、経常利益は会社予想の49億5500万円(前期比56.1%増)に対し62億円を予想。同社の中期計画では24年10月期の売上高2200億円を掲げており、中期的な成長性を評価し、投資判断を引き上げている。

■パンパシHD <7532>  1,612円  +62 円 (+4.0%)  本日終値
 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が5日ぶりに反発。11日の取引終了後、22年6月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これが好材料視された。毎年6月末時点と12月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、同社グループの電子マネー「majica」のポイントを一律で2000円分贈呈する。また、同時に発表した12月度の月別販売高状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比1.2%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことも好材料視された。特にクリスマスから年末年始にかけての最大繁忙期間に合わせて、チラシやクーポン、majica還元施策などの販促戦略を行ったことが売り上げの増加につながったとしている。

■進和 <7607>  2,238円  +82 円 (+3.8%)  本日終値
 進和<7607>が大幅続伸。同社は11日取引終了後に、22年8月期第1四半期(21年9~11月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比86.9%増の12億600万円となり、上半期計画の20億1800万円に対する進捗率は60%弱となった。売上高は同32.4%増の172億1600万円で着地。国内で自動車部品メーカー向けに溶接設備・材料の売り上げが伸びたほか、中国の半導体・エレクトロニクスデバイスメーカー向けに精密塗布装置の販売が好調だったことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■大王製紙 <3880>  1,928円  +70 円 (+3.8%)  本日終値
 大王製紙<3880>が大幅高で4日ぶりに反発。11日の取引終了後、3月22日出荷分からティッシュやトイレットペーパーなど家庭紙製品全品を現行価格から15%以上引き上げると発表しており、これが好材料視された。原燃料価格・荷資材費の高騰や物流コストの上昇が続き、生産体制の見直しや諸経費の削減などの自助努力だけではコスト増を吸収できないことが要因としている。値上げの表明は約3年ぶりで、上げ幅は過去最大となる。

■アドヴァングループ <7463>  983円  +33 円 (+3.5%)  本日終値
 アドヴァングループ<7463>は大幅高。同社はきょう午前11時30分に、22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は29億8900万円(前年同期比3.4%減)、純利益は28億8400万円(同77.1%増)と発表した。同社は商品仕入れ時の為替変動リスクがあるために為替予約を行っており、第3四半期末の洗い替え処理によるデリバティブ評価益として8億600万円(前年同期は9億5000万円の評価損)を計上。この結果、最終利益は前年同期を大きく上回ったとしている。

■USMH <3222>  1,070円  +35 円 (+3.4%)  本日終値
 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>は4日ぶり反発。同社は11日取引終了後、22年2月期第3四半期累計(3~11月)連結営業利益は71億7000万円(前年同期比48.1%減)と発表した。通期計画130億円(前期比32.0%減)に対する進捗率は55.2%にとどまっているが、前日まで決算への警戒で3日続落となっていたため、きょうは材料出つくしの買いが優勢のようだ。前年はコロナ禍でまとめ買いの傾向があったが、買上点数が減少しており、客単価は低下傾向にあるとした。

■サイバーエージェント <4751>  1,874円  +56 円 (+3.1%)  本日終値
 サイバーエージェント<4751>が高い。ネット広告代理店事業を祖業とするが、メディア事業や投資事業など幅広く展開し、ネットテレビ局「アベマ」などの育成にも努めている。直近ではメディア事業において映像コンテンツ制作に参入することが伝えられていたが、きょう昼ごろ、日本アカデミー賞受賞作品「新聞記者」監督の藤井道人氏などが所属し、映画やドラマなどの制作を行っているBABEL LABEL(東京都新宿区)の発行済株式を取得し、連結子会社化したことを発表しており、これが株価を改めて刺激する材料となっている。映像コンテンツ分野への参入による事業の多角化推進で、業容拡大を見込んだ買いを呼び込んでいる。

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