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【材料】SBSホールディングス---2021年12月期は2ケタ増収増益、物流事業・不動産事業ともに業績に貢献

SBSHD <日足> 「株探」多機能チャートより

SBSホールディングス<2384>は2月10日、2021年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比56.9%増の4,034.85億円、営業利益が同88.9%増の207.06億円、経常利益が同88.3%増の204.89億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同58.1%増の107.90億円となった。

物流事業の売上高は前期比57.1%増の3,783.35億円、営業利益は同159.5%増の155.46億円となった。既存顧客との取引拡大に加え、高い物流機能を求める新規顧客の獲得に注力した。SBS東芝ロジスティクス、東洋運輸倉庫等の新規連結に加え、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で大きく落ち込んだ企業間物流が海外を含めて回復したこと、さらに即日配送事業におけるEC需要の取り込みや、生活物流・ネットスーパー等の分野における需要拡大とも相まって、物流事業は全体として堅調に推移した。

不動産事業の売上高は前期比82.3%増の170.43億円、営業利益は同39.0%増の63.33億円となった。開発事業では、グループの3PL、4PL事業を推進するために、顧客の物流ニーズに合った大型倉庫を土地の取得から建設まで一貫して行っている。賃貸事業では、グループで保有する倉庫、オフィスビル、レジデンス等から賃貸収益を得ている。同社は、将来の投資に向け物流不動産を流動化し資金を回収しており、流動化に伴い計上する収益は不動産事業に含めている。当期の物流不動産流動化の実績として、南港物流センター(大阪市)の信託受益権の譲渡を実施した。これに伴う収益が前期の物流不動産流動化における実績を上回った結果、増収増益となった。

その他事業の売上高は前期比15.4%増の81.06億円、営業利益は同71.0%増の4.35億円となった。その他事業の主なものは、人材派遣事業、マーケティング事業、太陽光発電事業及び環境事業となっている。

2022年12月期の連結業績予想については、売上高が前期比6.6%増の4,300.00億円、営業利益が同3.8%増の215.00億円、経常利益が同0.5%増の206.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.4%増の117.00億円を見込んでいる。

また、2021年12月期の期末配当金について、親会社株主に帰属する当期純利益が当初予想を上回ったことから、1株当たりの配当金を直近の配当予想から1円増配の55.00円とすることを発表した。これは前期に比べて20.00円の増配となる。

《NB》

 提供:フィスコ

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