市場ニュース

戻る
 

【材料】すららネット---21年12月期2ケタ増収、各マーケットの売上高が増加

すららネット <日足> 「株探」多機能チャートより

すららネット<3998>は4日、2021年12月期決算を発表した。売上高が前期比18.4%増の19.52億円、営業利益が同3.6%減の5.21億円、経常利益が同0.7%増の5.52億円、当期純利益が同5.2%増の3.99億円となった。

学習塾マーケットの売上高は前期比2.6%増の7.38億円となった。これまでの「低学力に強い学力向上教材」というイメージに加え、先取り学習・反転授業など幅広い学力層での活用拡大、オンライン学習切り替えへの迅速な対応実績から「通塾でも自宅学習でもオンラインでシームレスに対応できるAI教材」として順調に認知が拡大している。また、放課後等デイサービスも、契約数が順調に増加している。一方、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う通塾の自粛により生徒数が減少し、当期末時点の導入校数は1,215校(前期末比99校増加)、ID数は22,494ID(同2,786ID減少)となった。

学校マーケットの売上高は前期比36.0%増の8.36億円となった。私立学校分野で専門学校や通信制高校の採用が増加した。公立学校分野では経済産業省の先端的教育用ソフトウェア導入実証事業費補助金を利用したサービス提供や、無償で提供していたNEC教育クラウドを利用した「すららドリル」の有料利用が開始された。当期末時点の導入校数は1,336校(前期末比340校増加)、ID課金数(校舎課金を除く)は403,621ID(同69,066ID増加)となった。

個人学習者向けのBtoCマーケットの売上高は前期比18.7%増の3.65億円となった。新型コロナウイルス感染症拡大による自宅学習需要の拡大と、昨今社会問題として注目されつつある不登校生の自宅利用の増加により、当期末時点のID数は3,677ID(前期末比261ID増加)となった。

将来の成長の鍵として注力している海外マーケットでは、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う現地の学校閉鎖が長期化しているが、家庭学習として個人での利用が増加していることと、NPO教育プロジェクト等複数のプロジェクトの活動が始まり、当期末時点の海外マーケットにおけるID数は2,710ID(前期末比774D増加)となった。

また、全体の当期末時点における導入校数は2,606校(前期末比339校増加)、利用ID数は433,439ID(同59,656ID増加)となった。

2022年12月期通期の業績予想については、売上高が前期比17.0%増の22.85億円、営業利益が同10.9%減の4.64億円、経常利益が同16.0%減の4.64億円、当期純利益が同24.3%減の3.02億円を見込んでいる。

《ST》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均