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【市況】東京株式(大引け)=185円高、急速な円安進行で輸出セクターに追い風

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 19日の東京株式市場は主力株中心に幅広く買い戻される展開となり、日経平均株価は反発に転じたが、終値で2万7000円台回復はならなかった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比185円38銭高の2万6985円09銭と3日ぶり反発。プライム市場の売買高概算は9億6196万株、売買代金概算は2兆2336億円。値上がり銘柄数は1253、対して値下がり銘柄数は505、変わらずは81銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場で主要株価指数が揃って下落したものの、終盤急速に下げ渋った流れを受け買い優勢でスタートし、一時日経平均は300円強の上昇で2万7100円まで水準を切り上げる場面があった。外国為替市場で1ドル128円台まで急激に円安が進んだことで半導体関連など輸出セクターに買いが流入し、全体相場を押し上げた。ただ、2万7000円近辺では戻り待ちの売りニーズも強く、途中は値を消しマイナス圏に沈む場面もあった。後場寄りに大口の買いが入り一段高となり、その後も高値圏で売り物をこなし、結局185円高で着地したが、2万7000円台にはわずかに届かなかった。売買代金は、前日は2兆円台を割り込んだが、きょうは市場参加者が増え2兆2000億円台まで膨らんでいる。

 個別では、売買代金が唯一1000億円を超えたレーザーテック<6920>が値を上げたほか、東京エレクトロン<8035>、三井ハイテック<6966>などの半導体関連株が買いを集めた。また、日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>など海運株も高い。INPEX<1605>が高く、住友金属鉱山<5713>も大幅高、三菱商事<8058>も上値を追った。RPAホールディングス<6572>が値上がり率トップとなり、TSIホールディングス<3608>、大平洋金属<5541>なども値を飛ばした。マルマエ<6264>、大真空<6962>も値を飛ばした。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、ファーストリテイリング<9983>も安い。オリエンタルランド<4661>が値を下げ、リクルートホールディングス<6098>も軟調。エムスリー<2413>、東京海上ホールディングス<8766>が売りに押され、富士通<6702>も冴えない。ネットプロテクションズホールディングス<7383>、北の達人コーポレーション<2930>は大幅安。

出所:MINKABU PRESS

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