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【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 6月12日版

日経平均は振れ幅の大きな動きとなって、一気に2万5688円以下を目指す公算か
1. 年間の値動きの違いと225先物の1営業日の変動幅の変化
 図1は、左側が225先物ミニ期近の1営業日の変動幅を示しています。図の右側は、 日経平均株価のその年の全体の動いた値幅と方向を示しています。
 左側は、順番に1年間の営業日の日数、1営業日の高値から安値までの値幅の1年間の平均値、1営業日だけで1000円幅以上、500円幅以上、400円幅以上、300円幅以上の動きのあった日数(年間)です。
 右側の陽線、陰線は、順番に大発会の始値から大納会の終値の方が高い場合に「陽線」、低い場合に「陰線」と記しています。年間の変動幅は、その年の最高値から最安値を引いた値幅です。
図1 225先物ミニと日経平均株価の変動幅
【タイトル】
 日経平均株価の年間の変動幅は、おおまかに見て、値位置が1万5000円以下の場合、だいたい2000~3000円幅となっていて、1万5000円以上の場合、4000~5000円幅の値動きとなっています。
 値位置の違い以外で表れる、年ごとの1営業日の変動幅の平均値の違いは、過去の値動きの経験則で言えば、年間が弱気に推移している年の変動幅が最も大きくなる傾向があります。次に、一定の範囲で横ばいに推移する年の1営業日の変動幅が大きくなりやすく、年間が上昇している年が、最も小さくなりやすい傾向があります。
 図で2007年以降の動きを見ていくと、2013年以降、徐々に、225先物ミニの1営業日の平均変動幅が大きくなっていることがわかります。
 2013年以降の変動幅が大きくなっている理由は、値位置の違いだけでなく、取引の仕方の変化が影響している可能性があります(そのため、値位置が低くなっても、以前よりも1営業日の変動幅が大きい状況は変わらないと考えられます)。
 さて、2013年~2019年までは、1営業日はだいたい300円幅程度の動きとなっています。
 2013年、2017年は、価格がはっきりとした上昇局面となって、日経平均株価の年間の変動幅が5000円幅以上となっています。これらの年の225先物ミニの1営業日の平均変動幅は314円、234円となっています。
 2014年、2015年、2016年は、2014年と2016年が10月頃まで一定のレンジで推移して、年末へ向けて価格が上昇しています。2015年は前半に上昇、後半に下降する展開になっています。これらの年はおおまかに見れば、年間がレンジ内の動きとなっている年と見ることができます。
 日経平均株価の年間の変動幅は4500円前後と、2013年、2017年よりも値幅が小さいにもかかわらず、225先物ミニの1営業日の変動幅が270円幅、338円幅、373円幅と大きくなっていることがわかります。
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