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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 NT倍率は直近ボトム水準を割り込み、NTショートに向かいやすい


 日経225先物は11時30分時点、前日比230円安の2万6080円(-0.87%)前後で推移。寄り付きは2万6290円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万6390円)には届かず、小幅ながら売り先行で始まった。その後プラスに転じると、米PCEデフレーターの発表を通過したことで、前日の下げに対する買い戻しも見られ、一時2万6500円まで買われた。ただし、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]が下落に転じるなか、ロングの解消とともに短期のショートの動きにより急速に軟化。前場半ばにマイナスに転じると、前引けにかけて一段安となり、ランチタイムでは現在2万6030円まで下落している。

 警戒されたPCEデフレーターの発表を通過し、寄り付き後は自律反発狙いのロングもあったようだが、米半導体株の業績不透明感が高まったことが、国内半導体株への売り圧力につながっている。この影響によりNT倍率は先物中心限月で一時14.06倍に低下し、直近のボトム水準を下回ってきている。5月10日につけた13.98倍が意識されてくるなか、NTショートの動きに向かわせやすい。

 なお、日経225先物はボリンジャーバンドの-1σを下回ってきており、いったんは節目の2万6000円を仕掛けてくる可能性はあるものの、短期的な売買が中心のなかでは、その後のショートカバーを意識しておきたいところだろう。

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